1.《ネタバレ》 原題は“Passchendaele(パッシェンデール)”。第一次世界大戦の激戦地で、日本人にとっての日露戦争の203高地と同様に、カナダの人には忘れられない戦場だそうです。監督・製作・主演はP・グロスというカナダの俳優ですが、監督としてもなかなかの手腕で結構観られる佳作に仕上がっています。邦題になっている『戦場の十字架』とは、捕虜になったカナダ兵が十字架に貼り付けになって戦場にさらされていたのを見た、という当時カナダ兵の間で広まった噂が元になっていますが、映画の中でも伏線になっていてラストで「あっ」と驚かされます。戦場よりもカナダの田舎で展開するドラマの方が圧倒的に長いのですが、雄大なカナダの自然が堪能できます。