25.《ネタバレ》 荒涼とした乾いた風景のハイウェイと車。 作品の出だしはスピルバーグの「激突!」に似た空気のある不条理サスペンス。 路上、荒涼とした風景に点在するガソリンスタンド、カフェ、警察署、モーテル。 主人公の行く所に確実に的確に現れるので、 そろそろまた出て来るなというのが見ている側にも的確に分かってしまうのですが、 その表情も佇まいも、主人公の男の前に現れる様も、とにかく不気味。 この作品はとにもかくにもルトガー・ハウアーですね。 一体何人殺したんだろう?ルトガー・ハウアー演じる男は残忍の一言なんですが、 残忍な殺され方をするその瞬間や、惨殺された死体はあまり見せない。 しかし、何が起こっているのか見る者には全て分かる。 この手の作品にしては見やすさもありつつ、よく考えられた見せ方であると思います。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-11 16:23:24) |
24.《ネタバレ》 かのスピルバーグ「激突!」型の不条理にホラー味をまぶした感。怖い怖い。殺人鬼の背景とか一切ないのね不条理だから。 怖がらせ方が上手い。洗練されていると言っていいほどに。ポテトから出てくる指はほんの手始め。しんとした署内に現れるのが、まず犬なんだよね。このじらし演出、十分びくびくさせられました。 殺人者も恐いけど、警察に疑われるというダブルのストレスも小心者のわたしにはかなりのものでした。 もうめちゃくちゃな状況の主人公にようやく現れた味方、ジェニファー・ジェイソン・リー。恐怖からの自己防衛本能が働いたせいか、わたしね彼女が無事なんだと思ってたんです。でも皆さんのコメント読んだらそうじゃない。がーーん・・。やだあ・・。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-03-18 14:49:12) |
23.《ネタバレ》 “The Hitcher”『監視者』…何だと?いや確かに“Hitchhiker”じゃあないんだよなぁ。でもあの登場する時のタイミングの良さとか、先々を呼んでの行動とか、監視者と言えば、そうかもなぁ?なんて思うところ。 ま、Hitci(引っ掛ける)のスラングからの“ヒッチハイクする人”で落ち着きそう。 はじめて観たのは昼のロードショーだったと思うけど、まぁ~ま怖いこと怖いこと。最初のワーゲンの犠牲者にせよ、次の子連れの家族にせよ、直接的な殺害シーンは見せないし、死体も出ない(滴る血だけ)。それなのに怖い。 ホントに死んでたのか?嘘だろ?なんて疑いつつ、このジョン・ライダーという男なら犠牲者をサクッと殺しただろうな。って思わせる説得力。ルトガー・ハウアーの醸し出す空気なんだろう。ルトガーってバラエティ番組とか出なさそうだもん。 この映画で多くの人にトラウマ級のショックを与えたのがナッシュの最後でしょう。田舎町の平凡なウェイトレス。バスでの偶然の再会。警官に殺されかけたジムを助ける。当時の映画ヒロインの王道展開とも言えます。 それなのに、あんな残酷な最後を迎えるところに、この映画の狂気を感じます。映画の常識が通じない狂気。 ナッシュの死でこの映画はバッドエンディングを迎えます。ライダーを殺すチャンスを活かせず、万に一つかもだけどナッシュを救うチャンスも活かせず。 ゲームならあのシーンで終了だけど、映画は続きます。その後のジムの積極的な復讐劇を観ても、今さら感が付きまといます。それはジム自身の胸中にもずっと、つきまとうんでしょう。あのザラザラした後味の悪さが、この映画の一番の魅力かもしれません。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 7点(2022-12-27 23:46:30) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 不条理。 この男、何が目的かもわからなければ、何故警察以上の追跡能力があるのかも一切明らかにされない。 その辺の演出は潔く、観ていてもさほど気にならない。 まあこれはルトガー・ハウアーという名悪役の力に因るものかもしれない。 しつこく、無慈悲で、寂しげ。 目力が圧倒的で、有無を言わさぬ悪党ぶり。 ただ、ラストの対決は余計だったかな。 |
21.《ネタバレ》 10年以上前にリメイク版を観ましたが、昨年のリマスター版封切りを契機にネットで配信されたので初めてオリジナル版を鑑賞しました。 流石オリジナル。不条理感が徹底してますね。殺人鬼のジョンは神出鬼没で、殺しは勿論のことオールマイティに何でも出来る。何故彼はジムに固執するのか?クルマから落とされたから?そうではないでしょうね。ジム以外の人間は次々と殺してしまうのに彼のことは殺せても殺さない。それどころか、犯人扱いされて警察に追われる彼のことを助け続け、終いには敢えて彼に殺される。それを望んでいたかのように。何故、ジョンはジムに殺されたかったのか? 良く似た作品は確かにありますね。でも、この作品は、先行する作品や後に製作された同種の作品とは大きく異なる路線にあるように思えます。他の作品たちが、正体不明の相手にわけも分からず執拗に追われ命を狙われる恐怖を描いているのに対して、この作品では追われてはいるものの、殺される恐怖がだんだんと薄れていき、代わりに殺させられる恐怖に転じていくように思えます。 夢オチではありませんが、全ての出来事はジムの脳内で展開しているかのようにさえ思えてしまいます。その方がよほどスッキリするので。 謎が晴れないままのエンディングに苛立ちさえ覚えてしまうのは、製作者の思惑通りなのでしょうか? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-03-09 00:16:50) |
20.《ネタバレ》 怖!! ルトガー・ハウアー凄い!!! ヘリを撃ち落とすはガソリンスタンドは爆破するは、、、ていうかアンタめちゃくちゃし過ぎ・・・最後の最後まで怖さの勢いが衰えませんでしたね(感心) ヒッチハイクの人は安易に乗せちゃいけませんな。あ~~怖かったデスハイ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-08-04 08:13:48) |
19.《ネタバレ》 脚本およびプロットはB級以下なのですが、ルトガー・ハウアーを起用したのでとてつもなく狂ったカルトになってしまったというところでしょうか。よく『激突!』との類似が指摘されますが、私はどちらかと言えば『ブレード・ランナー』のロイ・バディへのオマージュの方が強く感じられます(C・トーマス・ハウエルと対決するドライブインも『ロイの店』という店名でしたね)。このジョン・ライダーは超自然的な存在の様に見えながらも自殺願望が強い人間的な側面もあり、これは単純に脚本でキャラ設定が練り込まれていなかったかもしれませんが、かえってそこが本作の不思議な味わいに繋がっていると思います。個人的にはライダーは成仏できない幽霊の様な存在で、C・トーマス・ハウエルに再度殺してもらってやすらぎを得ようとしていたのではと感じています。C・トーマス・ハウエルがシャワー浴びてる間に、J・ジェイソン・リーのベッドにライダーが突然出現するシーンは、本作でいちばん怖かったところでした。 怖いと言えばなぜかハウエルを犯人と決めつけて追いかけまわす警察で、いったいあれで何人死人が出たことやら… 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-09 23:42:33) (良:2票) |
18.《ネタバレ》 教訓:ヒッチハイカーは乗せるべからず。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-27 16:35:50) |
17.《ネタバレ》 スピルバーグ『激突!』を彷彿させる執拗且つ不条理な展開にバイオレンスとアクションが加わる。おそらくシナリオだけ見たらえらくチープな三流映画だ。不条理から来る恐怖感だって『激突!』にはるかに及ばない。にもかかわらずこいつは面白い。最大の立役者はもちろんルトガー・ハウアーだ。殺人鬼なのに狂気を見せないその人間離れした表情は『ブレードランナー』のレプリカントのよう。殺人鬼の最期もまたそれが定めだと言わんがごとく死ぬために戦ったレプリカントを彷彿させる。そしてその姿を捉えた映像がとにかくかっこいい。靄の中に浮かぶヒッチハイクするために親指をつきあげるその後姿。クライマックスのロングコートにショットガン。そのどれもが広大な荒野を背景に絶妙の構図に収まる。ハウアー無き後のラストカットはそのかっこいい構図にC・トーマス・ハウエルが車とともに収まる。シブイねえ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-10 15:38:34) |
16.《ネタバレ》 青年とウェイトレスVSヒッチハイカーVS警官。 徹底して意味も脈絡もないなんのこっちゃ映画。類似作である「激突!」「ロードキラー」より好きかも。ルドガー・ハウアー超強い。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-01 21:24:34) |
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15.これは思わぬ収穫物でした。実に良質なB級映画ですね。 【K】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-26 17:58:01) |
14.《ネタバレ》 ひょんなことから殺人狂のヒッチハイカーに追われる羽目になった成年の物語。まず、物語のテンポが非常に良かったと思います。犯人が冒頭からでてきて色々やってくれるので、まったく退屈しませんでした。ルトガー・ハウアー演じる犯人もよかったですね。何考えてるのかまったくわからないところが、見るものにより一層の恐怖感を与えていたと思います。主人公を執拗に追ってきた理由は明確に表されてはいませんが、描き方から推測すると、犯人は主人公に自分を殺して欲しかったんでしょうか…。ガソリンスタンドで、漏れたガソリンに火をつけるあたりまでは、単に嬲り殺したいだけかな、と思っていましたが。余り関係ありませんが、警察の追撃がどんどんエスカレートしていくさまは、米で人気のテレビゲーム『GTA』を思い起こさせました。注文をつけるならば、ヒロイン(?)には生き残って欲しかった、ということですね。殺され方が無惨過ぎました。というかあのシーンで、主人公は犯人を撃ち殺したものだと思っていたのですが…。 |
13.《ネタバレ》 あまりにも不条理。ジェニファー・ジェイソン・リーがあまりにもかわいそう。 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-18 23:31:58) |
12.殺人鬼に狙われる不条理感と恐怖感がここまで強烈に表現されているサスペンスは少ないだろう。昔に見たときも、あのトラックのシーンはトラウマになるほどの衝撃があったが、今見てもやっぱりショッキング。「所詮、映画だ」と思いながらも、手に汗を握らずにはいられない。 ただ、基本的に「殺人鬼に不条理に付け狙われる」というだけの単純なストーリーなので、正直、今見ると少し物足りないのは否めない。そういう意味では、サスペンスというよりはホラーの要素の方が多い。 【FSS】さん 7点(2004-11-30 21:58:13) |
11.今見てもこわかった。2時間退屈せずにみられました。 【かじちゃんパパ】さん 7点(2004-09-10 15:11:15) (良:1票) |
10.ルトガー・ハウアーがハマリ過ぎ。レクター博士よりよっぽど怖い(頭脳は負けるだろうけど)。 【マックロウ】さん 7点(2004-06-15 16:48:03) |
9.これは学生時代に友達が大絶賛していたので見ました。アクションが冴えてて素晴らしかったのを記憶しています。ルトガー・ハウアーもはまり役だったなと。でも彼はその後パッとしませんね。 【ロイ・ニアリー】さん 7点(2004-03-04 09:27:47) |
8.これは凄い映画。でも、子供にはショック大きすぎるので気をつけて。お父さんお母さんは、夜こっそり見てください本当に。 【青い車】さん 7点(2004-03-04 05:39:03) |
7.《ネタバレ》 暗闇にマッチをするシーンが印象的ですよね。しつこく追いかけてくるという点では、ルトガー・ハウアーは適役でした。ウェイトレスの彼女が殺されちゃうのは残念! 日本ではヒッチハイクというのがまだなじみが少ないので、現実的なことを考えると、こういうことは起こりにくいと思うし、やっぱりいかにもアメリカ的な映画ということなんでしょうね。 【オオカミ】さん 7点(2003-12-03 15:06:59) |
【ロカホリ】さん 7点(2003-09-19 00:58:38) |