1.《ネタバレ》 なんか、すごかったです。
映画の仕立てとしては全くリアリズムのない作品で、そういうSF映画ではないというのは一目瞭然。
そもそも、前半(乱痴気ウェディングパーティー)のほうが後半(惑星衝突)より登場人物が多いなんてちょっと笑っちゃうぐらいですよね。マスコミによる報道も完全にスルーだし。
でもだからこそゾクリとさせられる。
確かにどんなに多くの人に囲まれていようが正確な情報を逐一得ていようが、それらが全く意味無いものになるという絶望的状況が、逆説的に描いているからこそより切実に迫ってくるのかもしれません。
また、あえて「生命の完全なる死滅」を主人公に語らせるなんて容赦ない無慈悲さ加減にも…
それでも最後の最後には……?と思い続けるなんて私が甘っちょろいってこと?
もっともあのラストは、
前半のアンニュイで不毛なやりとりを我慢して見続けていた価値あったと思えるものでしたが。
今日になって、この監督が「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を撮った人だと知りました。
……なるほど、ですな。
またもガツンとやられた感じですが、前回よりは後味よくやってもらえたようです。
好感触。