少年と自転車のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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少年と自転車

[ショウネントジテンシャ]
The Kid with a Bike
(Le gamin au vélo)
2011年ベルギー上映時間:87分
平均点:6.42 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-03-31)
ドラマ
新規登録(2012-04-14)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2019-09-07)【Olias】さん
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監督ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
キャストセシル・ドゥ・フランス(女優)サマンサ
トマス・ドレ(男優)シリル
ジェレミー・レニエ(男優)シリルの父
ファブリツィオ・ロンジョーネ(男優)書店の店主
オリヴィエ・グルメ(男優)居酒屋の主人
脚本ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
作曲ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンピアノ協奏曲第5番「皇帝」Op73 第2楽章
撮影アラン・マルクーン
製作ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
配給ビターズ・エンド
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8.《ネタバレ》 父親に捨てられ施設に預けられたシリル少年。彼が負った心の傷、その深さ。
そんな彼の心の内を思うと、途中は見ているのがとても辛い作品。
里親のサマンサについては謎も多い。冒頭で少年の自転車を買い戻し、少年から頼まれ里親になることを引き受けます。
その決断には彼女のこれまでの人生とも無関係ではないと思いますが、彼女の人生についてはほとんど語られません。
この部分についても少し言及があっても良かったのではないかと思います。
自ら里親になって欲しいと希望したサマンサに対するシリル少年の態度にイラッとくる部分があるのも事実。
しかし子供心にそう簡単に現実を受け入れ、割り切れるものではない。そんな少年のやるせない思いが終始伝わってくるし、
少年の全てを受け入れ、彼と接する彼女の描写の1つ1つがとても良かった。

子どもが主人公の映画や青春映画と自転車はやはりよく似合います。
クルマやバイクと違って、自分の足でペダルを漕いで走る。子どもや若者の力強さを感じる。
本作で最も温かみを感じさせる、サマンサとシリルがお弁当のサンドイッチを持って出掛けるサイクリング。
それに続く、突然訪れるラストシーン。少年は倒れた自転車を起こし、再び自転車を漕ぎ出していく。作品は彼のその姿が見えなくなるまで見送る。
シリル少年には力強くペダルを漕いでこれからの人生を進んでいって欲しい。サマンサと共に。そう願わずにいられないラストでした。
とらやさん [DVD(字幕)] 7点(2015-10-03 15:59:22)
7.《ネタバレ》 ハラハラさせられ飽きなかったし 心に沁みてくる映画ではありましたが、良い映画だったとはとても言いたくない。我が子の養育を放棄し 慕ってくる息子に対して優しささえ与えず まさか突き放してしまうという駄目な父親が存在していること その時点で良い映画だったとはとても言えなく思えてしまうんですよね したがって満点ではないし高得点にもならない辛辣映画です。

ただ、サマンサの存在は当然ながら誠に良かった。
最後、乗用車の運転席と助手席の関係の時にはうまく取れてなかったコミュニケーションが自転車に替わった事により ようやくふたりの信頼関係が交差し始まったんだなと思える 良いラストです。シリルの言動と行動については所詮まだ子供なのだから已む無しであったと思える。それに比べてサマンサ あなたはマリア様じゃないかと思えた。人に対して心の広い女性 素敵です。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-21 11:38:05)(良:1票)
6.《ネタバレ》 心に残る小品と言う感じ 主人公は自分勝手なイライラさせるガキ 見ていてずっとイライラした 基本的に子供が嫌いな人はまったく感情移入できないだろうな この主人公をむかつくクソガキと見るか、心を閉ざしたかわいそうなクソガキ(笑)と見るかで映画の印象がかなり変わると思う しかし映画はそんな事はおかまいなしに淡々と主人公と里親の日々を見せられる 里親のサマンサは本当にいい人でやさしくてなによりも我慢強い サマンサが余りにも女神すぎるので違和感があるが、国が変わるとこんなボランティア精神もあるのかなと思った 私の常識だとありえない気もするが 主人公のシリルは大嫌いだが、施設で暮らす子供のリアルさは伝わってくる 悪事を止めようとするサマンサを怪我をさせてまでシリルは強盗を強行するが、残されたサマンサの哀しみが痛いほどに伝わる このシーンはめちゃ哀しかった しかし話はウエットにならず淡々とシリルの尻拭いをするサマンサを描く ほんとに凄いぜ、サマンサ。 シリルは暴力を振るった相手から一方的に痛い目に遭うが、それを瀟々と受け入れるシーンで終わる 場合によっては致命的な怪我を負ったかもしれない、見る人によっては切ないラストだが、最後にシリルが自分で自分の罪を償ったと思えば、過去の罪を自分の体でみそぎをして、これからサマンサと新しい生活を始められるというある意味爽やかなラストにも思えた リセットされたシリルと熟女神サマンサとの関係に幸せを祈らずにはおれないエンディングは、深く心に残った
にょろぞうさん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-24 16:59:25)(良:1票)
5.《ネタバレ》 唯一の肉親である父親といつか一緒に暮らすことだけを希望に児童養護施設で暮らす少年シリル。突然、父親と連絡が取れなくなってしまった彼は、偶然知り合った美容院の女主人サマンサと共に、父親の行方を必死で追い始める。だが、父から貰った大切な自転車を駆って、ようやく巡り合った父親からシリルは過酷な宣告をされてしまうのだった。理不尽な現実に翻弄されるそんな一人の少年の姿を淡々と描いたカンヌ映画祭グランプリ受賞作。うん、確かにこんな酷い目に遭えば誰だって心を閉ざしてしまうよね。親切にしてくれるサマンサにだって、「どうせ、お前もおれのことを可哀相な奴って同情してんだろ!」って反発したくなる気持ちも痛いほど分かるわー。だからこそ、同じ施設で育ったという不良のほうに惹かれていく展開はありがちだけどリアル。追い詰められながらも、それでも盗んだ金を父親へと届けようとするシリルの健気な姿にはちょっぴり泣きそうになっちゃいました。小品ではあるけれど、なかなか良い映画です、これ。いくら反発されようと最後まで彼を見捨てなかったサマンサも素敵だったしね。これから先もシリルの人生にはまだまだ困難が待ち構えているのだろうけど、サマンサと共に幸せになってほしいと祈らずにはいられない。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-15 11:42:08)
4.《ネタバレ》 ちゃり好きな男の子の物語。
ちゃりってのは親父に裏切られた少年の拠り所。
盗られたら追っかけるし、取り戻したり、直してくれた人は信じる。
 
見終わったときの感想が「タフな子で。」と、ブレインデッドのワンシーンだった。という僕が観るべきでなかった、美しい話。
 
母性ですな。ワイルドな境遇で育った人や、母性ホルモンがんがん出ている女性が観ると良い映画。
僕はワイルドでもないけど、うちにファミコンなかったもんで、友達の家で遅くまでファミコンやったり、ちょっとはみだした兄ちゃんと遊んだ記憶なんかはフラッシュバック。
けっこーよくできたあるある映画だと思う。
おでんの卵さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-17 00:20:35)
3.閉塞感のある国って、この日本国だけでなくあるもんなんですね。でもダルデンヌ兄弟監督は、決して誰も大きな声で裁かないし、悲しいラストにもしない。どうしようもない現実の中で、何とか前向きにちゃんと生きようとする人間たちを静かに見守る。この監督の姿勢、日本の監督も見習ってほしいです。このような映画が生まれることを映画ファンとして切望します。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-11 02:03:18)
2.いつも通り、洗練されたダルデンヌ兄弟の映画という感じ。確かによく言われるように優しい視線を常に感じるのであるが、一方で厳しさも容赦なく描かれる。ハッピーエンドかバッドエンドか分からないラストもいつも通り。
Balrogさん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-24 23:50:36)
1.《ネタバレ》 少年は跳ね回る。まるでネズミ花火のように、やり場のない気持ちをバチバチと弾き飛ばしながら。父を求めて突き進み、危なっかしく自転車を飛ばし、ヤバいと分かっていながらバットを握る。その溢れるパワーと悲しみを、全部包み込むサマンサの逞しさ。偶然出来た縁から親子になるまでの道筋はあまり詳しくは描かれないけれど、サマンサの揺るがない態度がシリルの心を満たし、お互いを受け入れるシーンには心地よい暖かさを感じた。最後、着信音に今度はしっかり応えようとする少年に光を感じる。
のはらさん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-12 22:23:29)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 6.42点
000.00%
100.00%
200.00%
313.85%
4311.54%
527.69%
6519.23%
7830.77%
8726.92%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 2.00点 Review1人
2 ストーリー評価 3.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 1.00点 Review1人
4 音楽評価 3.00点 Review1人
5 感泣評価 3.00点 Review1人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

2011年 69回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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