1.《ネタバレ》 オリジナルのほうは観た事がないので、比較の目で鑑賞せずに観れたのが良かったのかもしれません。これはこれでなかなか楽しめましたよ。特に私、最近イライラする事が多かったので、尚の事この主人公に共感してしまいました。小さいことの積み重ねとか、人と人の些細な違いとか、そういうのが積もって爆発する様は、ヘタな感動ものよりよほど感情移入出来る。脚本家のディヴィッドは眼鏡の似合ういかにもガリ勉君らしい風貌で、それに対してチャーリーはいかにも「悪い兄ちゃん」て感じで、お二人ともこの役柄を実に巧く演じてる。ただ、欲を言えばチャーリー一派がもっと理不尽なことをしてくるような描写があると、後半の反撃でよりカタルシスが味わえて良かったんですけどね。それから、ジェレミーとコーチの娘の関係もちょっと謎。あの娘は、なんでああやってジェレミーをそそのかそうとするのかね。彼は娘さんを殺す意志はなかったので、とても理不尽な事故だと思うけど、そこをもっと掘り下げて巧く絡めていけば、エンターテイメント作品以上に深い内容にもなり得たような気がします。まぁとにかく、ストレスが溜まっている人にお勧めの一本です(笑)。