31.《ネタバレ》 僕らボンクラ映画好き御用達の監督、ヤン・デ・ボンが作った竜巻をテーマにした作品。 公開当初は竜巻から逃げる人々を描いたディザスター映画だと思ってましたが蓋を開けてみたら竜巻に「突っ込んで」いくイカれた連中の話でした(笑) なんていうと大味のパニック映画みたいに思えますがしっかりと描かれた作品でした。 というのも米オクラホマに実際に存在するストームチェイサーという研究チームがモデルになっているらしく(この映画で一般人のストームチェイサーもだいぶ増えたそうですが)、しかも脚本が綿密な描写と膨大な学術的資料(のテイ)でできているSF映画の最高傑作「アンドロメダ...」などでおなじみマイケル・クライトン、これは面白くないわけがありません。 冒頭からバラエティ番組でよく流れている「あの」テーマ曲が流れ、竜巻発生を観測してからのチームの躍動感など観ていてわくわくしますし、気象レーダーやラップトップPCでのデータ処理など難しくならない程度に挿入されておりただやみくもに突っ込んでいくだけではない点を描写しているあたり丁寧に感じます。 もちろん竜巻に巻き込まれて無事に生還するという場面もあって「そりゃないだろw」とは思いますがあくまで映画的な演出、冒頭の犬のシーンも一部の方には不評のようですが、そりゃ生死がかかっている状態で「妻と娘」を守らないといけない立場の父親ならあの判断は当然ですし実際パニックになっている時はまともな判断もできないので、「愛犬家が多い」という印象の米国でさえ犬のことを忘れるほどに緊急性の高い場面、という意味で説得力がありました(もちろん「あれ、犬は?」とは自分も思いましたけど) ホラー映画の「ホーンティング」ではCGでもって幽霊をどんどこ出してしまい「まったく怖くない」ホラー映画という大ポカをやらかしているデ・ボン監督ですが、やはりこうしたスペクタクル作品との相性はとてもいいと感じる作品でした。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-06-02 17:13:17) |
30.見終わってからクライトンが噛んでいると知ったのですが、なるほどそれっぽいですね。基本的に映像・アクションを見せる映画なので、テレビだと少しキツイのですが、なかなか楽しめました。 ドラマ性は薄いのですが、ジョーのチームがバカみたいに陽気で元気だったり、悪人を登場させないことが(「嫌な奴」は出てきますが)プラスに働いていたと思います。短気なビルに少々イライラさせられたものの、作品全体としてはああいう人物でよかったかもしれません。 あまり固いことを言わず、気楽に楽しめる娯楽映画でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-22 19:21:23) |
29.久しぶりに再見。竜巻を追う際に流れるヴァンヘイレンの音楽が絶妙。 【pokobun】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-27 17:03:51) |
28.公開時には中坊なりに「えらく中身のない映画だなぁ」と感じたのですが、今回16年ぶりに再見して印象は変わりました。どうやらこの映画、「雑に作られたハリボテ大作」ではなく、「面白くなりようのない題材を高い構成力でまとめあげた苦心作」であるようです。スピルバーグが子飼の優秀なスタッフを大勢提供しながらも自ら監督しなかった点や、ユニバーサルがワーナーに共同出資を持ちかけてリスク分散を図っている点から見ても、本作が着地点の見えないリスキーな企画だったことが窺えます。。。 考えてみれば、竜巻とは長編映画にとってえらく不向きな題材です。地震、土石流、火砕流、溶岩流、火山灰と災害のフルコースだった『ダンテズ・ピーク』と比較すると、何の前触れもなく現れ、短時間で壊滅的な被害を与えるという竜巻を扱った本作では、映画全体の構成が非常に困難であったことが容易に想像できます。そこで苦し紛れに登場させたのがストームチェイサーという科学者グループだったわけですが、自ら竜巻に突っ込んでいく人々を主人公にしたのでは、生きるか死ぬかという緊張感やドラマは当然薄くなってしまいます。そのためディザスター映画にありがちな湿っぽいドラマはスッパリと落してしまい、夫婦の再生の物語を映画の横糸としたわけです。これはジェームズ・キャメロンの『アビス』と同じ構成なのですが、男女の役柄を入れ替えることで話の印象をガラリと変え、安易な二番煎じにしていない点には感心しました。出演者は知名度よりも実力重視。翌年にオスカー女優となるヘレン・ハントを筆頭に、無名時代のフィリップ・シーモア・ホフマンやジェレミー・デイヴィスを配置するという先見の明には恐れ入りました。。。 ヤン・デ・ボンは企画が本質的に抱える弱点をよく理解しており、ドラマは深掘りせずに徹底して勢いで乗り切るという作戦に出ています。マーク・マンシナの軽快な音楽に乗せてテンポよく見せ場を繰り出し、なんとか2時間をもたせているのです。見せ場に平凡なものはなく、どの場面もアイデアに溢れて目を飽きさせません。人と竜巻との追っかけがしつこく続くラストの力技はさすが『スピード』の監督と言える仕事であり、スピルバーグでもこのレベルは不可能だったのではと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-08-14 20:30:10) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 これは上手くまとまっている。この頃のヤン・デ・ボンには、まだ「スピード」を撮った時の勢いがありました。スペクタクルとロマンスのバランスが良い具合です。振り返ってみると、たった1日のお話だけど、ストーリーも竜巻みたいにぐるぐると目まぐるしく進む。離婚届を取りに来た男とその婚約者を前に、マイルドな態度を保とうとする彼女にキュンとしました(っていうか、その用件で婚約者と一緒に来る男がデリカシーなさ過ぎ)。でも、いざ竜巻がやってくると本性をむき出しにする彼女。周囲の男どもも含めて、まさに竜巻バカです。そのバカたちに釣られてバカを思い出す男。そして、婚約者に愛想を尽かされる。ざまあみろ。後々に思ったことだけど、あの竜巻バカたちは、計算して婚約者にバカぶりを発揮していたとも思えますね。バカに巻き込んで婚約者を翻意させる。奴ららしい後押しでした。不謹慎発言だけど、竜巻が生き物のようにのたうつ様は視覚的な見応えに溢れている。とても魅力的な自然災害で、竜巻バカの気持ちも少し分る。竜巻をナマで見たことはないけど、それを間近で見せてもらえた気分で嬉しかったです。野外劇場に映る「シャイニング」がイチバンの見せどころを選んでいたことも嬉しかったです。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-01-24 10:21:25) |
26.《ネタバレ》 イマジナリーフォーセズのオープニングも良いんだけども、とにかく竜巻に巻き込まれんと身体を縛り付けて耐えているラストシーンで、竜巻の目を通った刹那に一瞬だけ青空と太陽が見えるシーン!ここに相当ぐっときました。 【HAMEO】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-12 20:17:33) |
25.気象や天文に関わるお仕事にはロマンを感じます。これも価値のある作品だと思いますし、キャスリーン・ケネディやデニス・ミューレンが携わっているのも嬉しいことです。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-02 02:01:45) |
24.《ネタバレ》 うおー!!!これは劇場で観なかったことを猛烈に後悔させる程のド迫力。タンクローリーが飛んでくるシーンのテンションの高さといったらありません。 人間関係もなかなか面白い構図で主役二人の掛け合いが良かった。特にヘレン・ハントの素直になれない感じ、嫌いじゃないです。この頃のヤン・デ・ボン、好きだったなぁ。。。 |
23.迫力あるツイスター、フライング牛、ヘレンの波打つ乳。目で楽しむ映画ですね。 【オニール大佐】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-01-07 12:30:40) |
22.《ネタバレ》 災害物としては出来の良い部類に入るのでは? 細かい事を抜きにして普通に楽しめると思う。 にしてもあれだな、タンクローリーは飛ばしちゃ拙いでしょ! 牛が飛ぶくらいはご愛嬌。 しかしドロシーって・・・。アメリカ人は物に何でも名前付けたがるのね。 大画面で見ると尚よろし! |
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21.自然は怖いと教えてくれました。来年の台風シーズンにもう一回見ようかな。 【ストライダー】さん 7点(2004-11-07 15:20:20) |
20.《ネタバレ》 こんなに何度も竜巻が拝めるものなのか。この辺りは監督のヤン・デ・ボンや脚本を手がけたマイケル・クライトンが娯楽性を追求したということでツッコまないことにしよう。この映画の最大の欠点はCGに頼りすぎているということ。どこがクライマックスなのか全く解らない。最初から最後まで竜巻の脅威を見せつけられていただけだ。大きな山場を作らずに小さな山場を幾つも設定するという点はヤン・デ・ボン監督の特徴であり、長所であり、短所であると思う。この映画は個人的には楽しめたので7点。 【新世紀救世主】さん 7点(2004-07-17 01:29:00) |
19.まぁあえて危険に立ち向かわなきゃストーリーになりませんからね。 【亜空間】さん 7点(2004-02-13 01:35:04) |
18.実際にTVで似たような仕事をしている方々の特集を見ましたが本当に命がけのに大変な仕事ですね。確かにCGで牛や家屋や車が飛ぶシーンには違和感を感じましたが(特に牛の飛び方)、竜巻の迫力と威力は十分に伝わってきました。 |
17.ヘレン・ハントが素敵。記録する機械を竜巻の中に入れる、ってオチがイマイチだった。 【ムレネコ】さん 7点(2003-12-13 10:11:45) |
16.親が何気なく借りてきて、見てみたらまぁ悪くはなかった。感想とかはないけど |
15.竜巻ってすごいなあ。あんなのがアメリカではしょっちゅうあるんだよなあ。そうじゃなかったら、あんな職業もないでしょう。でもやっぱ印象に残ったのは空飛ぶ牛たち・・。 【カズレー】さん 7点(2003-11-13 00:38:56) |
14.質感を感じる竜巻。それに挑む人の気持ち・行動と音楽が一体となって楽しめました。仕掛けが舞い上がった時は心でバンザイ。キラ・キラ・キラ。 【チューン】さん 7点(2003-10-23 13:22:48) |
13.はあはっははっはあ。手に汗握ります、ちょっと内容はB級エンタテ-メントでしたけど、まあ及第点でしょうね。あの敵役の人と、婚約者さんは、添え物でしたね。なんか、敵役の人もあっさりトルネードの藻屑と消えてしまって、ちょと気の毒でした。主人公二人の話にしても、きっと十分持ちこたえたでしょうね。なんか、ウエブで見た映画評で、配役がよかったとかいてありました。あれで、主人公の男をメル・ギブソン、女をシガニ・ウィヴァーにしていたら、なんか、とてつもないエイガになってたでしょうねと、かいてありましたよお。目の付け所がいいですね。個人的には、見てみたい気もしますが… 【クゥイック】さん 7点(2003-06-07 23:41:48) |
12.公開当時はあの竜巻はやはり衝撃的でした。こういう映画は末永く評価されることはないから切ないね。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-05-29 18:48:19) |