1.《ネタバレ》 これはなかなか良かったと思います。
とは言っても、
人にオススメできるような作品ではありません。
右を向いても左を向いても、どこにも希望が転がってない。
すべてが絶望に満たされた世界を描いているので、
観ていて気分も暗くなります。
でも、ちゃんとエンターテイメントしてるんです。
救助が来た!と思ったら、謎の防護服に身を包んだ集団に
少女が連行され、皆殺しされそうになる意外性。
あるいはまた、防護服連中は外で一体何をしているのか?
という推理性。
そしてまた、どんどん壊れ行く仲間たちで起きる
恐ろしいイザコザのサスペンス性。
なにより特筆すべきは、登場人物たちが少しずつ病んでいく、
そのリアルで迫真な演技ですよ。
皆さん本当に見事。丸坊主2人組なんて、
演技の後に「はいカットです~」てかけ声かかってちゃんと
素面に戻るのかしら?て思うぐらいいい演技してる(笑)。
主役の女の子も熱演でしたし。そしてやっとのこと、
あの閉鎖空間から出たと思ったら、
人っ子一人いない一面死の世界。
あの描写にはやられましたね。この後、エヴァはどうやって
生き延びていくのだろう?ていう風に、
物語の先を想像させるラストでしたね。