14.《ネタバレ》 ウォンカーウォイは目のつけどころが面白い。 この人のもつ「映画らしさ」がとてもユニーク。 共に伴侶に裏切られた男女の微妙な関係を、センスある音楽とともに描く。 「花様年華」という言葉は、満開の花のように、成熟した女性が、一番輝いてる時、のことらしい。 つまり、タイトルからして、マギーチャンを描いた映画なのだ。 難攻不落の女性が、ふと心がゆらぐ瞬間を描きたいがために、一本の映画を創っちゃうカーウォイの「映画らしさ」が興味深い。 不倫映画といえば、デニーロの「恋に落ちて」が僕なんかすぐ浮かぶ。 でもこっちの映画は、最後男性が彷徨い(さまよい)人になっちゃうとこが、そしてその役者が トニーレオンだというとこが、なんか説得力あって、面白い。 う~ん、カーウォイ面白いな。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2018-06-24 20:56:55) |
13.ああ、こういうことか。ウォンカーウェイにまたしてもやられた。 いっそ最初っから最後までずーっとスローモーションで、あの曲かけてほしいわ。 どちらも間借りしているのでそれほど裕福でもないのでしょうが、 なんだか品があるような気がする。そういう風に撮ってるのか。 最後はカンボジアである理由がよくわからんけど、香港人ならピンといたのかな? これはもう一度みたいと思う映画でした。 |
12.《ネタバレ》 トニー・レオンとマギー・チャン。見るからに狭く暑苦しいアパートに似つかわしくない2人。互いの妻と夫の顔を徹底的に見せない。それぞれの住む部屋の間取りも見せない。 しかし狭い廊下で何度となくすれ違う2人が印象的です。「最近ご主人を見かけないね」「海外に出張よ」「最近奥さんを見かけないわね」「親の看病で実家にいる」互いの結婚相手の不倫、孤独ということ以外私生活が見えない。赤みがかったクリストファー・ドイルの映像の中の2人は熱っぽくもありますが、一線を踏み越えない2人の関係にはリアリティも感じられます。 暗がりで一人ふかす煙草、一人の夕食、人気の無い夜のオフィスの残業、雨の夜。描かれる孤独な人間模様に、平凡な生活の中にある幸せについて考えてしまった。ただ、まったりとした展開から急激に時の流れが加速する終盤からラストは色んな事を簡略化しすぎている気がします。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-15 21:04:07) |
11.《ネタバレ》 寄り映像が観客の見晴らしを奪う。これがいい。それとパラレルなのは、お互いの妻と夫同士の不倫関係を特にきちんと見据えようとはしない男と女の姿勢。階段で出逢うこの二人とせつない音楽。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-28 14:46:39) |
10.これほどムーディな映画は、過去に記憶がありません。 大人の映画です。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-12 17:01:30) |
9.赤を基調にしたクリストファー・ドイルの映像美が印象的。ストーリー的には大人の恋愛といった感じで、少々野暮ったいものの、「不倫」の予行演習を繰り返したりと、一線を越えないギリギリのラインでの駆け引きがユニークで面白い。トニー・レオンとマギー・チャンの演技力は言わずもがな。『恋する惑星』のポップさが好きな方には不向きかも。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 09:29:50) |
8.《ネタバレ》 in the mood for love…美しいMTVを延々魅せ付けられて、薄ボンヤリとしかストーリーが印象つかない。不倫?恋?愛?チャイナ服の美しさだけでなく、トニー・レオンのオーダーシャツの襟の厚み、シルクのネクタイ、袖口のカフスの止め方がセクシー!ズボン吊り(死語)も含めて衣装全般に香港テーラーのMOODのセンスが窺えます。 【成田とうこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 13:07:08) |
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7.台詞も展開も少ないが、映像に説得力があるのでついつい先が気になって観てしまう映画でした。トニー・レオンの演技もさる事ながら、マギー・チャンは本当に素晴らしい。終盤「今、隣に住んでいる人は素性すら分からないのよ」と言われた時の、あの思い出と悲しみが込み上げてくる表情は絶妙でした。マギー・チャンの方が旦那にいよいよ浮気を問い詰めているのか?と思わせておいて、実はトニー・レオン相手の予行演習だったり、デジャヴのような繰り返しの展開、シンガポール・カンボジアと飛んだ終盤の展開など少し分かりづらくしてる部分もあったが、ああいう見せ方を敢えてしてるんだと思えば監督の個性と捉えられるので、面食らう事は無かった。展開はさほどないのに、主演2人の演技力と独特の映像美だけで飽きさせない99分。ウォン・カーウァイって人はやはりタダモノではありませんね。 |
6.《ネタバレ》 「結ばれました」「結ばれたかった」・・彼のささやきは、いずれかでありましょう。でもどちらでも良いです、どっちも考えられるので嬉しいです。(←11/1追記:あーん、この謎は『2046』にてほぼ明かされているような、そうでないな、、。)ベッドを横にしても簡単に踏み切れない、踏み切らない二人の気持ちは中年には痛いほどしみますね。寝ない・脱がない・配偶者が映らない、、これがいいです。F字の髪型もバッチグーな女盛り(これが花様年華ですんか、なるほど)のマギー・チャンが着こなすチャイナのプリントが場面場面の感情を出していて楽しめました。高揚を表す花柄が私は好きですわ。彼女が夫を嫌悪しているわけではない、という女心を出す幾シーンが大変良かった。手まで演技するマギー、うまいなぁ・・アップになると生田悦子にも吉永小百合にも見えますわ(喜)。アンコールワットの長映しと部屋番 2046 は嫌味かも。あきんどやねぇ(←11/1追記:嫌味でもあきんどでもありません。『2046』に必要やった。) 【かーすけ】さん 7点(2004-11-06 20:45:38) |
5.ちょっと凝り過ぎ。「ウォンカーウェイは観客にこびてるから嫌いだ」という友人の言うことがちょっと分かった。 【BAMBI】さん 7点(2004-04-05 16:31:53) |
4.一年ほど前に劇場で初めて見たときはかなり衝撃的だったのですが、「毎週火曜日DVDレンタル190円」を狙って週に一回足しげく通い、「レンタル中」で数週間をやり過ごしたもののどうにかようやく借りられ再見したのですが、不思議、あの感激はどこへやら、もうひとつのめりこむことが出来ませんでした。その理由は、カメラワークなどにより平易なものを求める私自身の最近の好みによるものが大きく、狙いすましたようなショットの連続、繰り返されるスローモーションと音楽などがきっと今の気分ではなかったのだ、と思うようにしています。 【茶蟻】さん 7点(2003-06-28 00:07:50) |
3.一度目は自分のなかで不透明な部分を残してしまいましたが、二度目になってこの映画の美しさを理解できた気がします。許されない二人の関係を表すかのような鉄格子の窓、小さな穴に決して報われない自分の思いを永遠に封印するトニー・レオンの姿が悲しかったです。 |
2.ラストの男のささやきは何かを暗示してたの?最後の詩も含めて「愛し合っても別れた後は男だけが引きずるんだ」みたいなことかなどと考え込んでしまった。誰か教えて。意味ないならないでいいのだけれど。歌と女優に惚れた。けど後味が気持ち悪くて…7点。 【電灯】さん 7点(2003-05-17 01:16:42) |
1.一つ一つの場面が絵になっていました。大人の恋の微妙なかけひきがよく伝わってくる日本語字幕も素晴らしかったです。 【KARIN】さん 7点(2001-09-13 22:26:59) |