3.《ネタバレ》 なかなかのキャスティングでした。
観る人によって感じかたが変わりそうなお話ですが、
主演の二人がきっちり演じてくれたことで、受け手に自由な感想を持たせてくれたんだと思います。
タイトル通りの小野寺の弟と小野寺の姉、両親を亡くしてからの共依存といいましょうか、独特の絆が良かったですね。
弟くんには『麻生久美子さんと山本美月さんという超高額物件の狭間に揺れるという甘えん坊さんぶり』に嫉妬。
お姉さんには『フツーに考えたら無理な恋なんだろうけど女性の王子・及川光博さんならもしかして、、、という淡い期待は崩れ去り、そうだよな、彼の嫁さん、檀れいさんだもんな』と現実を思い知る。
そう、美醜の問題は難しいのです。
恋の入り口は得てして容姿ってことが多いですからね。
弟を思う姉の心の裡、好きな人に誉められて背伸びしちゃう仕草、罰ゲームを何にしようか思い悩む感じ。
どれも直ぐにはわからないものばかり。
それでも映画という神目線で、恋破れて泣きじゃくるお姉さんなんか見ちゃうと、もう為すすべなく立ち止まるだけ。
はいりさん、やっぱり素敵な女優さんです。
企画から完成に至るまでには色んな葛藤があったであろう題材ですが、なかなかまとまっていたと思います。