3.《ネタバレ》 どこかで人生のスイッチを押し間違えてしまった人々。
自業自得もあり、ちょっとお気の毒なケースもありの6話からなるブラックユーモア満載のオムニバス。
10分程度にまとめられた第1話の飛行機のお話は本作の掴みとしてとてもよく出来ています。
第3話の2人のドライバーが追い越しを発端に怒りがエスカレートしていくお話も面白い。
スピルバーグの「激突!」にインスパイアされたストーリーと思われますが、
「激突!」の2人のドライバーがもし至近距離で対峙していたなら本作の2人のようになっていたのかも。
みんな何かしら不満や怒りを抱えながらも、それらを抑え込んで人々が生きている現代社会。
それでも一旦スイッチを押し間違え、間違ったスイッチが入ってしまったらこんなことになってしまうのかもしれない。
描き方はかなり極端ですが、生きづらい現代社会に皮肉を込めて。
「人生スイッチ」という邦題は本作をなかなかうまくとらえていると思います。