1.終始スカイプのチャット画面のみでストーリーが進行するこの映画は「映画は劇場で観るもの」という常識を覆すインターネット世代の新しいモキュメンタリー映画です。
映画を映画館ではなく「PC画面で観るのが正解」にしてしまったこの企画はすごいと思います。
友達とスカイプでパーティチャットをしたことがある人なら、あるいはスカイプの呼び出し音ってなんであんなに怖いんだろうと普段から思ってるような人なら間違いなくハマれる映画です。
ただ、そうでない人はイマイチピンとこないかもしれません。
PCでこの映画を観たときのリアリティは、いままでのモキュメンタリーではありえないレベル。
だって普段見慣れたスカイプの画面がそのまま画面に表示されてるんですから。
あのこわい(間抜けな)「ポワポワ」という変なエコーがかかった呼び出し音もそのままで、あぁなんというリアリティなんでしょう。
と、とにかく今の時代の新モキュメンタリー映画としては素晴らしい本映画なのですが、逆に言えば評価できるのはその点だけで、残念ながらホラーとしての出来自体はイマイチ。
なんとなくそれっぽい話が進行して最後もまぁ予想通りのオチでオオハズレではないのですが、しかしほんとそれだけ。
ストーリー単体を評価すればせいぜい5点といった映画なのですが、しかし、画期的な「スカイプ画面を使ったモキュメンタリー映画」を実現したその企画にプラス2点です。