1.《ネタバレ》 三世代にわたる男だけの家族物語。犯罪が絡むパートは緩いし、ファミリーストーリーとしてはやや定番のお涙モノともいえるんだけど、まんまと泣かされてしまった。
男優三人が良い雰囲気なんですよ。滋味あふれるC・プラマーはさすがだし、若手タイ・シェリダンも繊細な表現をうまいことモノにしているし。トラボルタが絵描きには全然見えんけど笑、「難病を抱えた息子を持つ父親」という難役を見事にこなしています。トラボルタといえば昔は「踊れる顔の大きい一発屋」という世評だったけど、時間をかけて不評を覆し息の長い俳優になっていることに感慨を覚えますねえ。
息子の願い三つのうち、好きなのはオカンのエピソード。長らく会ってない母親と再会するお話は何のひねりもなく淡々としているけど、ジャンキーであることをその日だけは一生懸命隠そうとする母と、内心ハラハラの父親と全部わかってる息子。ささやかでか弱い幸福がそこにあって、刺さりました。泣けたなあ。