2.《ネタバレ》 ハラハラドキドキ、涙と笑いをまぶした定番通りの娯楽作です。
「ガスから逃げる」に加えて「高い所に限る」の条件が一層サスペンスフルにさせてるわけで、状況設定のアイデア勝ち。
主人公が特段超人ではなく‶ふつうの”一般人にしているのも、観ている者の「あるある」感を誘います。今どきは男の人も窮地で泣く。ついでに姉という存在にも劇弱。惚れてる彼女相手に小さい見栄を張ったりと、等身大の若者像が好ましいです。
人物らの生活感にリアリティがあって今の韓国の家庭ってこんな感じなんだなー。お父さんにTVのチャンネル権は無く、還暦のお祝いに親戚が集合するんだ、と興味深く観ました。義兄に気を遣い、親戚にはまたもや見栄を張らざるを得ず、どの国も付き合いは大変だ。
危機をどう脱するかが本作の見どころですが、むしろドラマを構成する人間の描き方の巧さが印象に残りました。