2.《ネタバレ》 醜悪な映画だが、滑稽なシーンもあり,それがないと観続けるのが正直辛い映画。
ノコギリで首を切る際にレコードをかけて音を消したり、車に轢かれてシスターに救われて酒を止めたりと、クスッとできる場面はしかしほんのわずか。
あとはひたすらホンカと老娼婦の狂気じみたやりとりを観ることになる。
ホンカが天使と思い込む少女が、その毒牙にかからないのがせめてもの救いだが、この少女ものちに娼婦に落ちていくことが予想されて、観終わった後は疲労感と嫌悪感が強く残る。
「女は二度決断する」の監督作品ってことだけど、希望の無さは同等かそれ以上。しかも社会の最底辺の暮らしを見せつけられる徹底ぶり。
今更だけど、人には全く勧められない佳作。