1.《ネタバレ》 ミステリーというよりヒューマンドラマといったほうがあってると思う。
里枝とその息子にけっこう時間を割いているんですが、中学生の息子くんがやけに物わかりが良くてお利口さんすぎる。
そうじゃなくて、死刑囚の息子、原 誠。伊香保温泉の老舗旅館の次男坊、谷口大祐。在日韓国人3世で帰化して日本国籍を持つ弁護士の城戸。
この3人をそれぞれもっと描いていたら人間ドラマとしてかなり見応えがあったんじゃないかという思いが拭えないのです。
仲野大賀をキャスティングしていながらあれだけっていうのが納得できないんですよね。
オープニングとラストに出て来る不思議でちょっと不気味な絵画のタイトルは「複製禁止」だということで、この映画にぴったりですね。
ひと仕事片付いた直後、奥さんの裏切りを知ってしまった城戸は、バーのカウンターでたまたま一緒になった人に現実から逃避するように
谷口大祐となった原誠になりすまして話し「複製禁止」の絵に城戸が重なる。彼は自分をどう名乗ったのか。。。私は「城戸です」と言ったと思うな。
日本アカデミー賞、8部門受賞ですか。。。その中に録音賞があるのね。コレかなり納得。
ジャンルからしてボソボソとセリフが聞き取れないんじゃないかと思ったけど、全くそんなことはありませんでした。
家のテレビでU-NEXTで観たけどボリュームは通常でしっかりセリフが聞き取れました。
「ようこそ映画音響の世界へ」で「セリフが聞き取れないなんてあり得ない」と確かセリフの編集?アフレコ担当?の女性が仰ってましたね、
その通りですわぁ。