1.《ネタバレ》 面白いけどつらい映画だった。
息子が発見して親父のコレクションを廃棄させなければ、親父は再び犯罪に手を染めることはなかったのかもしれない。しかし、これまでと同じように父親と一緒になに食わぬ顔して生きていくこともできない。父親も自首する気はないし、いったいどうすればいいのか…という葛藤がもう少しあってもいいかと思ったが、そうなると多分違う映画になっちゃうんだよね。
自分の犯罪を隠すために、息子まで殺そうとするかね、しかし。
入口の陰から銃を持った息子が現れた時には息を飲んだんだけど、他のレビュワーの方が書いておられたように、その後の展開がまだるっこしい。あそこは一気に畳みかけて欲しかったかな。
家族や周囲には真実を知らせずに、一人で抱え込むことに決めた息子は、誰を守ったのか。やはり自分たち家族なんだろうな。犯罪者の家族の将来について考えさせられる映画だった。