隔たる世界の2人のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

隔たる世界の2人

[ヘダタルセカイノフタリ]

Two Distant Strangers

2020年【米】 上映時間：32分

平均点：7.00 / 10点(Review 1人) 

（ ドラマ・ＳＦ・ショート（短編映画）・配信もの）

製作	ローレンス・ベンダー
	ジェシー・ウィリアムズ〔男優・1981年生〕
配給	ネットフリックス

あらすじ

グラフィックデザイナーの黒人男性カーターは、ある朝目覚めるとベッドには昨夜知り合った女性が。彼の帰りを待つ愛犬のため、急ぎ帰宅しようとするカーターだったが、路上で出会った白人警官メルクとトラブルを起こし、激しく取り押さえられた挙句窒息死してしまう。しかしその直後、カーターは再び同じ女性の部屋で目を覚ますのだった。そして再びメルクと出会い再びトラブルの挙句…。タイムループから逃れられない黒人男性の苦悩を題材に人種差別の理不尽さをストレートに描き、第93回アカデミー賞で最優秀短編実写映画賞を受賞したSFショートストーリー。

【タコ太（ぺいぺい）】さん(2023-09-07)

【クチコミ・感想（7点検索）】[全部]

1．《ネタバレ》　タイムループで理不尽な死を繰り返すというアイディア自体は決して珍しいものではありませんが、未だ様々な事件を通じて明らかになっている人種差別という社会問題を、ショートフィルムという形態の中でストレートに纏め上げた製作者の手腕は素晴らしいと思います。

物語の中心となっている二人の登場人物のキャラは明確に解り易く描かれています。「黒人＝善、白人＝悪」ですね。ただし、キャラ設定は解り易いのですが、白人警官の立ち位置が少々わかりにくいです。この警官は状況を理解しているのか？タイムループに嵌ってしまったのは主人公だけなのか？

そうではないようですね。二人とも自らの状況を理解しているようです。しかも、白人警官の方が先んじている。或いは制御している、何も知らずに嵌ってしまったのは黒人青年だけのように見えます。

タイムループは手段であってテーマではないのでしょうからそこに拘っても意味がないようにも思えますが、基本的にSF作品ということを考えるに、尺の不足があるにせよもう少し整理した方が良いのではないかと思えました。

とは言え、スリリングに楽しめた佳作に7点献上します。

【タコ太（ぺいぺい）】さん [インターネット(字幕)] 7点（2023-09-07 21:18:49）

【点数情報】

Review人数			1人
平均点数			7.00点
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7	1	100.00％
8	0	0.00％
9	0	0.00％
10	0	0.00％

【アカデミー賞 情報】
2020年 93回
短編映画賞		受賞