2.《ネタバレ》 僕はAV見てオナニーしちゃいます。いや、ごめん、でも人間の本能なんだ。だから僕はわりと、笑うとか泣くとの行動と似た感覚を持っていて、それが感情から発せられるか、リビドーから発せられるかの違いだけだと思ってます。つまり、泣いてスッキリするのと同じで、下半身が涙流してスッキリするってことやねん。映画監督や俳優は自分の作品を見て、泣いたり笑ったりしてもらいたいと思ってるのと一緒で、AV作品に携わる人たちも自分たちの作品で、できれば下半身で泣いてもらいたいってたぶん思ってるんちゃうかなー。だから、僕はちゃんと下半身が泣く準備をしてAV見るねん。いやコッソリな。そこはちゃんとわきまえてます。でも、AVを見る構造と普通の映画を観る構造は、表現者の作品を上半身で見るか、下半身で見るかの違いだけだとわりと真面目に思ってます。変でごめん。この映画は性的マイノリティーについて描かれた作品です。水にしか性欲を感じない人たちが登場しますが、例えば、笑うツボが人によって全然違ったり、一部の人にとっちゃ泣けてしまうのに、自分には全然泣けないってことあるじゃないすか?この映画で描かれている性的マイノリティも下半身の涙的に考えれば、そーゆうのんじゃないかと。異性では泣けたり泣けなかったり、水に泣いたり。だから人間としては全然ありうる話なんやろなーと。それを受入れるこの社会がまだまだ生きにくいだけで。多様性を歌われていても、まだまだ出来立てのホヤホヤで発展途上であり、この先も色んな問題から出てくるやろうけど、いつか、この映画の登場人物たちも、取りこぼさず普通に受け入れられるようになればとか、映画が終わってからも色々考えさせられました。今は、社会から取りこぼされてると感じて生きている人たちの苦悩も感じれて、途中、ちょっと涙も(いや、これは上半身の話やで)。僕的には良い映画、でした。