6.《ネタバレ》 序盤、何の説明もなくお話が始まって島に上陸し、いきなり一つ目巨人と遭遇。サービス抜群で物語のテンポも速く、上映時間が長くない割にはそれを感じませんでした。また、悪の魔術師と協力して事に当たるということで、終盤まで緊張感が感じられてよかったです。
ハリーハウゼンのダイナメーションは、生物の動きがそれらしくていいです。たとえば一つ目巨人が槍を打たれたあとの反応とか、細かいところまで考えられていると思います。合成は粗いのですが、この生物的な動きがクリーチャーを魅力的に見せていました。
残念なのはキャスティングで、シンドバッドとお姫様はどちらもいまいち魅力に欠けます。悪役ソクラの方がかっこよく見えてしまいました。ジンの男の子もなかなか面白いのですが、肝心の主役がどうもいまいち。それほど大きな傷ではないと思いますが。それと、バーナード・ハーマンの音楽がケテルビーのパチモンみたいで面白い。B級感アップに貢献していました。