2.《ネタバレ》 再見。貴族の弱さを描いている映画。と同時にビスコンティの限界でもあったのかな?この作品が最後だもんね。今の時代、この映画が公開されたら、女性たちから総スカンを食らいそうな展開だよね。女優たちの言葉にしない表情が、ものすごくこの映画を確かなものにしている。「青い体験」のラウラアントネッリが、女優として確かな人だということが分かる。この映画では、赤ちゃんを寒空に置く場面は、主人公の貴族が自分の敗北を認めたくないというのが、彼の行動の理由になっているけど、女性の強い今の時代に、再解釈してリメイクされたら、実はあの赤ちゃんは、自分の息子だったという展開もありうる。どのみち、あの主人公の貴族は、ボロボロになるのは間違いないけどね~。部屋の調度品からインテリアまで細部まで美しい映像の中、その中に住む人間が醜いというのは、何とも皮肉な・・。人間賛歌ではないねぇ。