19.《ネタバレ》 30年くらい前かなあ、すごく話題になってた監督なんですが一度も観たことがなかったんです。最近映画専門チャンネルで特集が組まれて何作品か録画しました。この独特の雰囲気、まったり映画を観たい時にハマるかもね、ちょっとクセになりそうというか。 この季節、秋の夜長に観るのにいい映画という感じです。 記憶が無くなり、自分の名前すら思い出せない。自分を知っている人もいない。 かなり絶望的な状況なのに彼はそれを受け入れて淡々とその日を過ごし、恋までしちゃうんですね。 なんか普通に受け入れ過ぎでそこがちょっと不思議で違和感なんですが、てことは捨てたい自分や人間関係、それまでの人生だったということかしら? 人生のやり直しが可能になったというようなポジティヴな話でした。でも別人になる必要があるわけですね。 そういえば突然蘇生したんですよね、一旦は死んだってとこが重要なのかしらね。 嫌いな人はかみ殺すらしいけど、どう見ても愛らしく利口そうなハンニバルが良いです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-10-31 21:35:52) |
18.《ネタバレ》 アキカウリスマキ、不況映画の真骨頂。どんな時でもこの世には男と女がいる。そこしか居場所がないのなら、悪い人じゃないなら、何とかなるし、帰るとこがあれば、帰ればいい。それだけのことだ。辛いときには、ここでも音楽がポイントとなる。日本でも、このような映画ができる下地はあるんだろうけど、創られないのは何故?社会派なんか創んなくていいから、魂の作品を創ってよ!日本の作家さん! 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-04 23:03:30) |
17.登場人物の押し殺した表情から滲み出る喜怒哀楽の感情に味わい深さがありました。特に人生を後ろ向きに進んでおとし前をつけた強盗犯のエピソードが印象深く、作品全体から監督の押し殺した思いも滲み出ていました。 |
16.なんてゆるい映画なんだろう。主演も中年のおじさんおばさん、それに加えてあまり感情を表わさず無表情で棒読み。それなのに見た後のこの後味の良さはなんなんだろうか。やはり映画は奥が深い。 【akila】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-28 19:39:09) |
【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-28 00:49:41) |
【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-25 23:09:40) |
13.面白かったです。アイデンティティとは果たしてなんなのか、そして社会において本当に過去が必要なものなのか、今を生きることの素晴らしさを感じました。 独特の色彩感覚やだらけた感じ好きです。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-20 00:05:32) |
12.《ネタバレ》 考えてみれば、映画の人物ってのは、すべて過去を持たずに唐突に我々の前に登場してくるわけで、観客はその行動や言動から過去を類推していくしかなく、言ってみれば記憶喪失者に付き合っているようなものなんだなあ。この映画、名前がないと何も進まない法の世界と、隣人たちの親切の共同体とが対比されていて、けっこう社会派監督としてのカウリスマキを印象づけた作品。やむを得ず解雇することになった従業員へ、未払い給料をなんとか渡さんとする社長が光る。名前がなくても信頼や親切が優先する社会をはっきりと提示した。妻が見つかると、そっちもちょうど男が出来てて、っていう解決は、アステアの戦前のミュージカルにもあった手だが、いいよね。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-19 12:16:41) |
11.相変わらず、素晴らしく静かな映画。誰も感情をあらわにしないでしゃべりますが、無感情ではないんです。無表情だけど、無感情ではないんです。淡々としていても退屈ではないという不思議な映画。良いセンスしてます。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-01 15:02:03) |
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10.《ネタバレ》 クレイジーケンバンドの曲が使われ、寿司や日本酒が出てくるというだけではなく、音楽や雰囲気なんかも日本人受けしそうな感じの映画ですね。 しかし、登場人物がみな無表情なのはフィンランド人の特徴なんですかね?まあそのことが妙にユーモラスな雰囲気を醸し出していて面白かったんですが・・・・。 何というか観終わった後不思議な感覚の余韻が残る映画でした。 【TM】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-18 16:51:02) |
9.7月にしては空が澄み渡り、秋を感じさせるような美しい月が出た晩に鑑賞。そして、そんな夜によく合う作品でした。ショッキングな冒頭から記憶を失ったことにより、行く当ての無い天涯孤独な存在になってしまった男。でもそんな男を貧乏なはずの住民たちが手助けをし、少しずつ生活を向上させるといったそんな話。登場人物や背景はどうしようもなく現実的なのに物語はどこか空想的に進む。そんなところが現実を生きる者にささやかな希望を感じさせるのかも知れない。本当は北欧や東欧の人が見ればより感慨深いのだろうけど、昭和生まれの僕にも、人間っていいな~と思える。たまには苦み走った大人の恋というのもいいもんだよ。どこか「バクダッド・カフェ」のようでもあり、コーエン兄弟の映像のようでもありました。グレートデンのような女所長の歌やロックに目覚めたバンドが奏でる音楽も良かったですよ。 【カリプソ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-24 20:50:11) |
8.主人公の男は最初から記憶を失っていなかったと思う。暴漢たちに頭を叩かれたことを、逆に利用して記憶喪失のフリをしていたと考えます。 この映画のタイトルを変更するなら、ズバリ「ピアノマン」が良いでしょう。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-10 21:15:50) |
7.マネキンを配置したような大袈裟でない演出で、人間は過去にとらわれずいつでもやり直せるという形が巧みに描かれていた。派手な演出よりも心の中に置いてあるものを写している。昔のフランス映画にあった空間だ。出演者のしわは生き様の芸術。いくつになってもスタートラインはあるのだなぁ。 【チューン】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-03 22:30:55) |
6.題名をみて、てっきりお堅いな映画かなと思いきや、めちゃめちゃ笑える作品じゃないですか!映画自体はかなり淡々としてるんですが、見てる僕ははじめから終わりまで笑い転げてました。全ての台詞を暗記するまでみてやる! 主人公が幸福を見つけるというストーリーではまったくなく、記憶を失ったら幸せになっていたというお話。そこら辺が結構皮肉っぽくて考えさせられます。フィンランドという名前だけは知られている地域の風土を見れるのも面白い。僕はこういうの大好きだけど、派手な展開が好きな人には向かないだろうからこの点数。 |
5.途中から色ばかり観ていた。椅子とか灰皿とかシャツとかの。こんなの初めて。 |
4.《ネタバレ》 強盗はいとおしく、恋敵は頼れる。ごっついおっさんとおばちゃんがナイスガイと大和撫子に見えてくる、なぜかこの二人にドキドキする、ラストは思わず拍手したい、でもエールをおくられているのは自分だということに気づく、、なんなんでしょうコレ。。「決闘する」という翻訳にはシビれました。 【かーすけ】さん 7点(2004-05-10 23:54:20) |
3.《ネタバレ》 発見した自分の過去に、もう戻る場所が無いとは残酷です…生きてきた自分はなんだったんだ?と疑問を持たずにはいられません。けど未来にはかすかな希望が持てる、過去は大事だけど、過去のみで生きてるわけじゃないんですよね。人生はいつでもやりなおせる、やりなおしができないと思うのはひょっとしたら過去に縛られすぎてるせいかもしれません。いつもながら、カウリスマキ監督の人間に対する眼差しはやさしく暖かい。 【ペリエ】さん 7点(2004-05-05 17:07:48) |
2.「過去の記憶を全て失ってしまった」という、ストーリー展開を膨らませやすい設定を得たからといって安易に物語的なプロットで固めていくと単なるB級娯楽作品に成り下がってしまいます。本作品は設定からの誘惑に引きずられることなく淡々と地に足をつけて、主人公の行動を追っていきます。面白いセンスの音楽とユーモアで彩りを添え、良質で個性的な作品に仕上がっています。全体的に控えめでありながらもところどころコントラストの強い色調が飛び出す画面は印象に残ります。賛否両論を呼ぶ大根演技は、作品の雰囲気作りに一役買っていると思うんですが、どうでしょう? 【藤村】さん 7点(2004-03-11 20:40:43) |
1.私もまえから気になっていて見たが、あのなんともいえぬ雰囲気はかなり眠くなる。疲れているときに見たので余計つらかった!でもなんか好きだ、まさかSUSHIが出てくるなんてね。やられました。 【いざ、ベガス】さん 7点(2003-11-03 01:08:16) |