5.《ネタバレ》 チームを集めてことに当たるというパターンですが、前半の計画立案からメンバー集めがなかなかよい。特にショーンのキャラクター、面白いです。面接で集めるメンバーは、ベテランといえば聞こえはいいが、けっこうおじさんが多い。しかしそれも、なかなかいい味を出しています。
こういう話の場合、だいたいアクシデントで計画が狂うというパターンですが、本作は実行日が前倒しになる以外、特に問題もなくすんなり行くのでアレアレと思っていると、話を根本からひっくり返すような事態になります。このあたり、銅の鉱山がどれほどの価値なのか今ひとつピンとこないので、どうもよくわからないのですが……。払った前金を犠牲にしてまでもうかるものなのかどうか。サー・エドワードはずいぶんとお金持ちのようですが、どうも浮世離れして見えます。
それはともかく、ここからが本領発揮。アクションもそうですが、その合間に挟まれる人種問題が、適度な緩和剤になっていて効果的です。この適度というのが重要でして、本筋を邪魔するほど目立ってはいけないし、存在感がなくてもつまらない。ハーディ・クリューガーのアクションとからめて、うまく扱っていたと思います。これも含めて後半の展開はかなり辛口で、ここはさすがレジナルド・ローズというところか。単なる戦争アクションで終わっていないところが、印象に残りました。