1.前作同様、ダリオ・アルジェントとランベルト・バーヴァの師弟コンビが贈る密室ホラーで、前回が大スクリーンからの登場だったデモンズが今回は貞子バリにブラウン管から飛び出してきます。皆さん今作の方がお好きなようですが、僕は前作の方が好きです。というのも、前作は、邪悪な“力”により人々が劇場に集められ、スクリーンの中の出来事とリンクして現実世界でもデモンズ・マスクを被る事によってデモンズが復活したのに対し、今回は何の脈略もなくいきなりテレビ放映でデモンズが登場することにいささか必然性、納得性が欠けると思ったからです。とはいえ、密室の恐怖演出は軽く基準値を超え、脱出方法も。前作の“ヘリコプター”よりは数段良くなっているので、総合的に見てもかなり質のいいホラー映画だと思います。