1.《ネタバレ》 『サウスパーク』の才人トレイ・パーカーがコロラド大学の学生時代の春休みに撮った映画処女作。出演者はほとんど素人の学生たちでトレイの父親も判事役で出演、つまり実の息子に死刑宣告するわけですけど、これがトレイよりも遥かに演技が上手くて笑わせてくれます。西部開拓時代に起こった人肉食事件を『オクラホマ!』をパロッたようなミュージカルにしちゃったもんですけど、もうその発想がバカバカしくて素晴らしい。安っぽい仕上がりながらもスプラッター描写もけっこう真剣に撮っています。映画祭に出品した後売り込んであのトロマに買ってもらったそうですが、並みのトロマ映画よりもこっちの方がはるかに出来が良いと思わせるところがまた憎いです。もちろん所詮はおバカ映画ですけど、個人的にはティム・バートンの『スウィーニー・トッド』よりはるかに面白いと感じた次第です。