5.市川崑監督の死去というニュースを聞いてとても淋しい!そんな中で借りてきたこの時代劇は一風変わっていて新鮮である。今、観るからこそこの何とも新鮮な世界、そこは今時の時代劇とは違う味わいを感じる。いきなり冒頭のあの啖呵、信太の仁義、繰り返される言葉の応酬、まるで何だか「男はつらいよ」の車寅次郎みたいだ!市川崑監督、この映画を観る限り、山田洋次監督のファンではないだろうか?作品全体の出来としてはさほどの出来ではないと感じるし、滅茶苦茶な感じもするが、その滅茶苦茶な展開も、つまらないとは感じないし、同じ時代劇でも山田洋次監督の時代劇三部作中、世間的に最も評価の高い「たそがれ清兵衛」よりも私は市川崑監督の撮ったこっちのがずっと面白いと思います。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-15 21:32:01) (良:1票) |
4.市川崑のユーモアとATG映画の(低予算ゆえの)実験性が、こんな不可思議な作品を生み出すとは! アンチヒーロー極まれり。とにかく面白かった。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-06 16:11:40) |
3.このなんとも暗く辛気臭い雰囲気、妙なリアリティの追求が言われるとおり70年代なのかなあ。子供の頃憧れた木枯らし紋次郎のようなカッコいい股旅物とはまるで違い、仁義一つ満足に切れないくせに渡世の義理にこだわる、そんな信太が好きです。小倉一郎がこんなにカッコよく見えたのは初めてだ。「たそがれ勢兵衛」よりずっとおもしろい。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-05-22 19:09:08) |
2.その時代に観ないと正当な評価ができないのかもしれません あるいは本当に良いものならいつの時代に観ても古びないのかもしれません 70年代って本当にこんなだったのかな 今もし、イージーライダーなんかを観てもこんな感慨をいだくのでしょうか 西岡美術はすばらしいし、オールロケーションも、もう今では望むべくもないこと ショーケンはセンスが光っているし、一度は観ておくべき映画なのかも 【宵待草】さん 7点(2004-02-05 07:10:08) |
1.《ネタバレ》 始終こっけいな雰囲気が漂う時代劇。最後の岩に頭ぶつけて死ぬところまで、どこかユーモラス。たけしの座頭市って、こういうものを目指したんじゃないのかな? こっちのほうがすきだけど 【MASH】さん 7点(2004-01-03 14:19:19) (良:1票) |