忘れられた人々のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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忘れられた人々

[ワスレラレタヒトビト]
The Young and the Damned
(Los Olvidados)
1950年メキシコ上映時間:81分
平均点:7.50 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(1953-08-11)
ドラマモノクロ映画犯罪もの
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タイトル情報更新(2023-07-22)【にじばぶ】さん
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監督ルイス・ブニュエル
脚本ルイス・ブニュエル
撮影ガブリエル・フィゲロア[1907年生]
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5.《ネタバレ》 弱肉強食のようなメキシコ貧民街が生々しい。不良少年が障害者を何の容赦もなく襲うのが衝撃的。
クソガキ代表のようなハイボはどうしようもないが、子分扱いのペドロは同情の余地がある。盗難ナイフの罪をペドロに擦りつけようとしたハイボの策にはまり、必死で無実を訴えるペドロの言葉を母はまったく信じようとしない。子を顧みない母親の愛を健気に求め続けたペドロが哀れ。
ただ、ろくでもない大人達ばかりではなく、ペドロをちゃんと人として扱い、ペドロに大金を預けてお使いを頼んだ感化院の院長のような人もいた。その慈悲と信頼に応えようとしたペドロを、またもハイボが踏みにじる。まさにクズ中のクズで、殺意が湧くほど。
こんな疫病神のようなハイボも、社会の犠牲者と言えるかどうか。大きな要因ではあるんだけど、恵まれない生い立ちや劣悪な環境の中でも真面目に生きている者はいるので。
ブニュエル監督の描く、最後まで救いのない世界。暗い気持ちになってしまうが、一見の価値はある。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 08:20:40)
4.《ネタバレ》 タイトルを自動翻訳にかけると「The Forgotten」と出た。要するに「忘れられた人々」というのは原題の直訳のようです。
最初は、社会水準の低さの犠牲者として、子供の辛さが描かれた映画なのかと思いながら観ていたのですが、観終わってみて「忘れられた子供たち」ではなく、やはり「~人々」でいいんだなと実感しました。
子供に対しての愛情がない親というのは初めて見ましたが、普通はどんなに辛く当たっても根底に存在する愛情が見えるおかげで温かみが感じられる事が多い中、とにかくこの映画におけるブニュエルの愛情のなさは強烈で、こういったところからも「子供たち」としてではなく、あくまで「人々」の中の一個人に過ぎないという表現をしているものとして捉えるべきなのでしょう。
この映画を語る上で欠かせないのが、ジャイボという感化院から脱走してきたという少年の存在だと思いますが、最初は貧しい生活に耐え切れずに盗みをしてしまって捕まったのだろうとか彼の背景を想像して情をもって見ていましたが、ペドロの母親と必要以上に仲良くなってしまったりと既に大人な一面を見せていたりして、映画の終盤でペドロに対して過度に干渉してくる頃になるとこっちまで情が薄れてしまうような気がしてきます。
エンディングを始めストーリーの部分部分にも一筋の光も見出す事が出来ず、イタリアのネオリアリズモをも上回るほどの冷徹な眼差しでストーリーが展開されるのは、都心部で普通に暮らしている人からはそれまでは目を向けられる事もなかった人々の過酷で貧しい生活振りを世の中に知らしめようというブニュエルの強い意思の表れであり、ペドロが感化院で仕事中に卵をこっちに向かって投げつけるのは、当時お金を払ってこの映画を見ている人たちに対して自分たちの方に気を向けて欲しいということかもしれませんね。
蛇足になりますが、登場人物は皆素人だと思われますが、全員も全員、演技の素晴らしさは目を見張るものがありました。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 7点(2012-01-09 04:17:09)
3.《ネタバレ》 まったくもって、救いのない映画。見た後、心が重たくなった。あまりに悲惨なラストシーンゆえかも知れないが・・・。主に、2人の少年にスポットが当てられているのだが、どちらも「彼の人生は、一体、何だったのだろうか?」という虚無感に襲われる。生まれてきた意味は? 誰にも(親にさえ)愛されず、社会からも排斥され、心安らげる場所もない。挙句、人のぬくもりを知ることなく絶命。「人間、生きているだけで意味がある」なんていう安っぽい自己啓発本など、この映画の前に、喝破されるだろう。50年前のメキシコのお話じゃなくて、いつの時代にもどの世界にもある現実なのだと思う。「だから何だ?」と言われそうだが、実際、だからと言って、これで何かが自分の中で変わるわけじゃない。ただ、ほんの少し心を痛め、そして数日、いやそれどころか数時間もすれば、またそんなことには無頓着な自分がいるんだろう。この世も、人生も、無常であることだけが真理だと、改めて実感。
すねこすりさん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-09 16:47:44)
2.メキシコの貧民街に住む不良少年たちが盲目の大道芸人を襲うその残酷性に衝撃を受け、残酷の中に微かだけど確実に存在する光を何度も垣間見せては、大人たちが叩き潰すという悪循環を最後まで見せつける。「最後まで」というのが重要で、物語性を出しすぎずに現実を冷徹に描いたところに、並々ならぬメッセージ性を感じる。貧困がもたらす悪循環を強調しており、ブニュエルが肌で感じたこの国の抱える問題に真向から取組んだ作品と言える。ヨーロッパ時代のブニュエルの作品からは想像できないほどのストレートな訴えをびんびん感じます。一方で、夢のシーンに代表される幻想的かつ本質をえぐりだすような映像は、その後のブニュエルを彷彿させる。ブニュエル流リアリズムはどこかが違う。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-25 19:02:33)
1.《ネタバレ》 ラストの女の子の言動にはゾッとしました。こういうのがあちらの貧困のリアルさなのかも知れない。 名高い「アンダルシアの犬」と併映で見ましたがこちらの方がよりインパクト強かったです。
番茶さん 7点(2004-03-10 20:24:53)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
518.33%
618.33%
7541.67%
8216.67%
9216.67%
1018.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 9.00点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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