5.西洋と東洋の文化が重なり合う魅惑の街イスタンブールを作品の舞台に、
女泥棒とその愉快な仲間達の活躍?を描くサスペンス・コメディ。
上映時間は120分。中盤はちょっと長く感じる時間帯もあるのですが、
コメディとしても、サスペンスとしてもしっかり見どころのある作品です。
名探偵ポアロでお馴染みの名優ユスティノフのユルユルのオロオロぶりがあまりにも素晴らしいです。
本作でユスティノフは2度目のアカデミー助演男優賞受賞ですが、主演といってもいいくらいの存在感です。
強奪ものとしても終盤のトプカピ宮殿での作戦決行は手に汗を握る緊張感があります。
CSでの鑑賞でしたが、本作に続けての放送は「黄金の七人」でした。
同じ時代の同じ路線の作品ですが、この頃のこういう無邪気なサスペンス・コメディは
イマドキの映画とは一味違う、何とも言えないいい味がありますね。