1.邦画青春映画のようなつもりで全く期待していなかったんですが、良かったですね。台湾映画の評価が変わりました。街の映像の切り取り方がどことなく小津作品のような雰囲気で、空気まで伝わって来るような感じ。登場人物の人間関係などを積極的に説明せずに、日常の場面が淡々と流れていく手法は少々観客の理解力を要しますが、作品的には成功していると思います。ラストも、まあ、愛嬌といいますか、主人公と観客を喪失感の中に放り出すだけにしない所にこの作品の優しさがあります。それにしても主人公大学生にしてはかなり幼く見えますね。