8.クロエもギャロも好き。この作品はとても脆い、男性が作ったとは思えないほど。これはラリークラーク(好き)フィルム系のポルノもどきじゃない。男の人は本当に弱いのだなぁと憐れになる。心を曝け出して女性に完全に屈服している恥ずかしい映画。虚勢を張った男性が見るにはかなり勇気が要るのでは。 【Vanilla】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-25 16:07:15) |
7.女々しさ全開!世の男達が隠したがる部分を恥ずかしげもなく映像化しやがった。 【まんせる】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-12 21:51:10) |
6.《ネタバレ》 この映画はたった一つのアイデアだけを軸に展開する点において「市民ケーン」と親しい。いってみれば単純。このアイデア(オチともいう)によって、主人公の悲痛な叫びがとても映画的に増幅されている。惜しむらくは、痛みを乗り越える術が見えなかったこと。それだけ主人公の背負う苦しみが大きいということか。彼に救済が訪れるとすれば、逃れられない過去の意味づけを変えるしかない。観客が最後のオチを見て映画の前半に対する意味付けを変えるのと同じように。個人的には最初のほうのガソリンスタンドでのヴァイオレットとのやりとりだけで7点献上。あとのシーンはおまけ。 |
5.作品のほとんどを、何もしゃべらずバイクを積んだ車に乗って移動する主人公と風景が占める。その情景のなんと生気の無いことか。ラストの数分の映像でその原因がわかるのですが、、、ドヨ~ンときましたね。さすがに。以下微妙にネタバレになりますが、何にドヨ~ンときたかと言いますと、もちろん何があったかを映し出した最後の映像もありますが、それ以上にきたのが主人公のあまりにも悲しいその心情です。現場を目撃しておきながら助けなかったことの後悔とその呪縛から逃れるために責任を女に転嫁せざるおえない男の弱さ。妄想の中で必至に自分本意にでもケリをつけようとするけど、悲しさだけしか残らない事実。ドヨ~ンとしたまましばらく動けませんでした。それまでに淡々と見せてきた悲しさであふれた情景の意味がここにあったわけですか。問題の性描写ですが否定される方の意見はもっともだと思います。そうゆうことがされているであろうと思わせる演出というものがあってこその映画だと思う。でもその問題のシーンが悲しい妄想であることで私の中ではうまく消化できました。さらには妄想がより決定的に悲しいものへとなる重要なシーンのような気もしました。フェリーニが『甘い生活』で男が女にまたがるシーンで非難されたように、最初は拒否されるものなのでしょうが。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-03-31 19:35:13) |
【ゆうろう】さん 7点(2005-03-23 01:04:10) |
3.暇を潰すどころか逆に暇を持て余してしまう映画。しかし失意の状態で、もしくは真夜中に電気を消して一人で観たら案外劇中のギャロの心情にシンクロしてグッと来るかもしれない。それにしてもこの年のカンヌはこれや「ドッグヴィル」と言い、問題児が多かったのね。タイトルセンスの良さにオマケ一点。 【かんたーた】さん 7点(2005-03-13 10:07:55) |
2.《ネタバレ》 茫洋と疾走するバイク。行くあてはないけど留まることはできない。悲しみに追いつかれてしまうから。若かりし頃、好きだった子に恋人ができたショックに耐えられず、思わず原チャリで家出してしまったことを思い出しました(笑)最後の謎解きで、それまで腑に落ちなかった点の全部が分かり、そういった意味で観終わった後に衝撃が来た。 【kozi】さん 7点(2004-06-28 10:30:56) |
1.映画、というよりヴィンセント・ギャロをみにいったような。退屈といえなくもないような前半部分に隣の女の子はすやすや寝てたし、ラストも(期待してたぶんだけ)なぁ~んだ、とか思っちゃった。 セリフが少ないもんだから、“ライ麦畑でつかまえて”みたいな口調のナレーションほしくなったりもするけど、こんな少ないセリフとかで、己の自己欺瞞のほどを見せ付けてくれるギャロはやっぱりかっこいい。 【赤天】さん 7点(2003-12-03 23:44:51) |