6.要するに「レ・ミゼラブル」の変則バージョンという感じ。ジャン・バルジャンがアラン・ドロン、ミリエル神父がジャン・ギャバン、ジャヴェールがしつこい警部と考えれば、ほぼ当てはまります。ただし、こちらは革命などまったく起こる気配はなく、むしろ冤罪とか偏見とか現在進行形の問題を孕んでいるという意味では、もっと「ああ無情」と言えるかもしれません。あまり緊張感はありませんが、ひたすらお気の毒なアラン・ドロンと、ジャン・ギャバンの「鼻」が興味をつないでくれます。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-18 23:07:37) |
5.《ネタバレ》 自分も邦題で、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンが組むクライムムービーと騙された一人です、生善説、性悪説にふれた今までと違って、考えさせられることが出来る話でした。しかし、ストーカーじみてる刑事と、アラン・ドロンの激高は大げさかもしれません。しかし、話を成り立たせるには仕方ないファクターですかね。最後のギロチンは斬新。映画が印象づけられた。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-26 22:57:29) |
4.《ネタバレ》 一見何とも判りやすいオハナシでして、それだけに、額面通り受け取っていいものやら警戒してしまうのですが。銀行強盗の罪で服役していたアラン・ドロン演じる主人公、このたびめでたく出所の運びとなり、保護司のジャン・ギャバンの支えを受けながら社会復帰を目指す。かつての仲間の誘いもキッパリ断り、勤め先の仕事は順調、愛する妻とも仲睦まじく、言うことなし。なのですが、やはり世の中思うようにはいかないもの。と言うかむしろ、こう言っちゃなんだけど、この主人公、気持ちいいくらい順調に転落の一途をたどっていきます。すべてが裏目裏目。主人公を支える人は皆、とってもイイ人として描かれ、それ以外は皆、とことんイヤな人として描かれて、主人公をひたすら不幸のどん底に引きずり込む、という類型化した図式。このまま終わってしまうと「何やねんこの映画は」となるのだけれど、ラストでその印象は一変します。この出来過ぎたオハナシの先に待っていたのは、もっともっと非現実的に思われがちでありながら確かに現実に存在する“ギロチン”という代物(ようやく廃止されたとのニュースを子供の頃に聞いた記憶があります)。このくだりは現実とも非現実ともつかぬ、まさに悪夢のような光景。ただ、「ギロチンにかけられる前には首のまわりの服を切り取るのか」(ホントかどうかは知らんけど)という、妙にリアリティのある細かい描写によって、これは夢ではない、現実なんだ、ということを強く印象付けられます。その怖いこと怖いこと。だからこういう一見判り易そうな映画は、油断ならないのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-28 21:18:09) |
3.《ネタバレ》 どこが暗黒街なんかよくわかんない、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンのイメージだけで付けたような邦題ですがこれがまた、考えさせられる内容。死刑=ギロチンいうつながりがあまりにも酷だしラストショットで見せるドロンの目とギャバンの目がなんとも心が締め付けられました。殺された警部も被害者だけれども先入観だけで犯人扱いされたドロンもカッとなって殺してしまったとはいえ彼もまた被害者、隠された現実にはつらいもんがいっぱいあります。 【M・R・サイケデリコン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-09 15:14:51) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 タイトルはギャング物っぽいけど、中身はジャン・ギャバンとアラン・ドロンが織り成す友情物。「地下室のメロディー(63)」でお互いにピリピリしていたのが、今度は恩師と弟子みたいな関係になっているのが面白い。それにしても主人公のあまりの不幸っぷりには同情する。前科がある、という理由で罪を償ったにも関わらず執拗に刑事から追い回され、次第に平穏を失っていく。次々と不利な証人が現れるシーンでは怒りすら覚えるし、ショッキングなラストシーンには見ていて胸糞が悪くなった。なので決して良い気分にはなれない映画、観る時にはそれなりの覚悟が必要である。 【かんたーた】さん 7点(2004-07-05 21:23:53) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 かなり昔に観た!最近になってテレビで放送されたんで観返してみると主人公の運の悪さがダンサー・イン・ザ・ダークに似てる。最後死刑になってしまうところまで、ストーリーが似てる!後味悪いです。けど、ドロンがまだ若い頃で結構素敵だった。 【teruru】さん 7点(2004-05-15 19:23:44) |