4.フランス国旗の色、青・白・赤をモチーフにした三部作の一作目、本作は青。
ヒロインの心情描写が目一杯たっぷりと描かれていて、フランス映画らしい演出とともに、
画面から溢れてくるぼんやりした青色の絵が、彼女の哀しみや不安をさらに際立たせていた。
ヒロインの女優さんは他作品でも何度か見ていたんだけど、普通にしてても寂しげな表情なので、
ハマリ役といってもいい役どころ。音楽家という設定が効いていて、音楽の使い方もいい。
フランス国旗の青は「自由」という意味があるらしく、それを念頭に入れて鑑賞すると、
理解しやすくなるかと。三部作の中では、やっぱりこの一作目が一番良かったかな。