4.《ネタバレ》 周りの人たちから見えているのか見えていないのか。とても曖昧な存在『ギャザリング』=『集まる人たち』。
でもどうやら見えているっぽいし、触れることもできるみたいですね。ただ不死身。
その正体は『キリストの処刑をただ娯楽として傍観してしまったがために、呪いを受けた人たち。』です。
人類の苦悩の瞬間に必ず立ち会わなければいけない運命。
この『ただ見ているだけの人たち』の存在感がなかなかで、肌がざわつくような恐怖感を感じることができます。
設定、雰囲気、なかなか良いですね。ミステリー色も強く好み。
ただどうしてもホラーというにはパンチが弱く、もの足りません。特に、こーゆータイプは、いったんネタが割れてしまうと、最早行く末を見守るだけになってしまいがちです。まあ、それはどのミステリー系ホラーの作品にも言えることですが・・・。
また、ディテールが粗く、アイデア先行の作品には違いないので、そのアイデアが活かしきれていない印象もあります。
とは言え、気にならない程度。やはり、この設定、この雰囲気、そしてクリスティーナ・リッチ、個人的に大好きなので良作です。
最後まで飽きずに見ていられます。