5.最近ドイツでブルーノ・ガンツ主演の「ウンターガング(『没落』の意)」というヒットラーの最期を描いた作品が反響を呼んでいるらしい。話によるとヒットラーを怪物としてではなく一人の人間として描いているということで、フランスを始めヨーロッパ諸国では非難轟々らしい。作品を観ていないので何とも言えないけれど、ヒットラーの人間的側面を捉える、ということ自体は間違っていないんじゃないかなーと思う。実在の連続殺人犯を主人公にしたシャーリーズ・セロンの「モンスター」もそうだけれど、罪を犯した人間を「人間」として捉えるのと、その行いを肯定するのは別問題だし、むしろその人間性を無視して単なる「怪物」としてしまうのは、むしろその罪を隠蔽してしまう(だって人間じゃなくて怪物ってことは犯罪を犯した精神病患者とかと同じく責任を問えないってことになるから)ことにつながる、と思う。んで、前置きが長くなったけど、この作品もやっぱりヒットラーを人間的に捉えた作品で、製作に関してはかなり苦労したらしいけど、良い作品だと思う。もちろんこの作品はフィクションではあるけれども、ナチのあの大罪を「挫折した人間の肥大下した自己実現」とする解釈は興味深い。ただあえて文句を言うと、ヒットラーに比べてマックス(ジョン・キューザック)の人物像の掘り下げ方が、ちょっと足りなかった気がする。彼も挫折を抱えた人間だったからこそアドルフにある種の共感を抱いたのだと思うのだけれど、そこがちょっとボヤけ気味だったのが惜しいかなー、と思う。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-11-23 22:31:52) (良:1票) |
4.うわっびっくり。リーリー・ソビエスキーいつの間にそんな丸顔になっちゃったの。顔のパーツはそのままなの、顔の面積は50%増量サービス中って感じです。特にプニプニしてそうなほっぺのあたりが。美少女から大人の女を通り越して、一気におばさんになってしまったようです。悲しいなあ。ストーリーですが、ヒットラーの誕生を見事に描ききっていて面白いです。 【tantan】さん 7点(2004-10-26 00:59:06) |
3.悪魔はこうして作られた。主演2人は熱演だし、脚本もよくできてる映画ですね。この後ヒトラーが党首,首相になるまでも観たいです。ちなみにヒトラー自身は幼いころ、母の希望で修道院に入れられ煙草を吸って退学になったそうです。 |
2.ストーリーはよくできてたと思う。ヒトラーの演説もかなり迫力あってよかった。雰囲気とかすごく良くできてたのに、言葉が英語なのが毎度のことながらさぶい。 【aaa】さん 7点(2004-04-20 23:52:54) |
1.着想が抜群にいい。歴史上の事件で「もし~が~だったなら」という論争は止むことはない。この作品は若き日のヒトラーがもし画家として大成していたなら・・・、歴史は変わっていた、かもしれないと観客にある種の感情を抱かせてくれる。難しい役柄だが、ノア・テイラーは大観衆を虜にしたと言われる、ヒトラー演説時のカリスマ的な口調を上手く演じていると思う。あのヒトラーでさえイノセントな時代はあった、でもこの20年後、彼が犯した残虐行為を決して肯定してはならない。ナチスものの外伝として非常にみごたえあり! |