2.《ネタバレ》 瑞々しい青春映画。後年の『理由なき反抗』(8点)でも若い世代の扱いが巧かったニコラス・レイ監督、なんとこれが処女作なんですね。デビュー作にしては腰が据わった演出っぷり。最初、多少発育不全気味?に見えたヒロインが、主人公と行動を共にするにつれ、とびきりの美人とまではいかないけれどフツ―にチャーミングに見えてくる、これも映画のマジック。二人とも共倒れになる結末ではなく、彼女と胎内に宿った小さな命だけは死守しようとしたボウイ君の男気に、自分はキモチ揺すぶられました。キャストもオハナシも地味だけれど見応えありの佳作です。