2.《ネタバレ》 原田美枝子さん綺麗だなぁ・・・と思いながら観ました。
私の祖母は随分前に他界しましたが、老人性痴呆症でした。だからこの映画に描かれて
いたような出来事は一通りありました。我が家の場合は祖母以上に父が問題であったので、
台所から刃物を持ち出して「死んでくれ」と言うのは父でしたね。
当時まだ学生だった私は、父のことも祖母のことも大嫌いで、母親の陰に隠れてやり過ごして
いました。「折り梅」の中に、原田美枝子さんが娘の膝で泣くシーンがあるのですが、
そういえば私の母も、私にすがって泣いたことがあるのを思い出した。
この映画を観ていると、当時のことがぽろぽろと思い起こされてきます。
前述したように我が家は父に問題があったため、最後は感動の大団円!みたいなことは
ありませんでしたが、それでも母は原田美枝子さんのように(こんなに綺麗じゃないが)
祖母を受け入れて看護していたと思います。
「私もいずれこうかもしれんしね」母はそんな風にもらしていました。
トミーズ雅が言った「それでも生きていて欲しいんや!」は、私も全く同じ気持ちです。