1.私のよくやる失敗に「オリジナル未見でのリメイク鑑賞」がある。で、この映画に関しては未だオリジナルを観ていないため、なんとも評価が難しいが・・・。
ただ楽しめたのは事実。中々の拾い物だった。クリスピン・グローバーのワンマン・ショーと言ってもよく、映画が彼の個性に頼ってしまっている感はあるが、まあ、これだけのハマリ役もなかなかないかと思う。孤独で気弱な屈折したヒッキー青年が復讐に燃えて・・・というシチュエーションを、どよどよとしたオーラを出しながら演じている。
CGでない部分でのネズミの演技?も中々よい。その賢さが不気味な巨漢のベン、可愛く主人公に溺愛されるソクラテス。二匹と主人公の関係がよく描けている。
グロさはほとんどないので、気軽にB級テイストなネズミの大群と、クリスピンのチックが走る神経質で鬼気迫る演技が楽しめる映画。私はあとオリジナルを探さなくちゃなあ・・・。