1.《ネタバレ》 まず冒頭の字幕から洒落ています。ストーリーの結合性なんてほとんど無いけど、一つ一つのギャグがしっかりと練られて作られているので安心して楽しめます。特に中盤に亘って繰り広げられる射撃ネタには笑いました。序盤、キートンがメリーゴーラウンドの客から奪い取った新聞を広げると、それがどこまでも広がっていくというシュールさも好き。後半の仕掛けたっぷりの屋敷の展開は如何にもキートンらしくて面白く、家の様子をそのまま断面図にして見せてしまうなんて彼ぐらいでしょう。この手のドタバタ短編コメディの中ではなかなか完成度が高い作品だと思います。