3.《ネタバレ》 前半と後半とが、まるで別の映画のよう。
だけど、前半の描きがあるからこその、後半の感動。
もちろん、つながりがある。
私にも色々過去があり、トラウマもあり、前半部分については精神をやられたかのようなショックがあった。
描き方がリアル過ぎて、観たことを後悔したくらい。
震災の残酷さは描けていたと思うが、その分、観る者の心を蝕む前半。
トラウマを持つ人にとっては、精神的ダメージを負うかもしれない。
それに対して後半は、うってかわってハッピーモード。
感動全開。
しかし、前半で負ったダメージが抜けきれない。
前半部分をリアルに描いたからこその、後半の感動と思いきや、前半部分の心的ダメージの方が遥かに大きかったのだと思う。
少なくとも私にはそうなった。
ただし、題名の通り、周りの人に「ありがとう」と言いたくなる作品だ。
周りの人、特に家族に対して、私を支えてくれてありがとう、こんな私の為にありがとう、と言いたくなった。
そして、家族のことを、こんなに愛おしく思わせる作品は、他にはない。