1.《ネタバレ》 人情ものなので、まったりと「吹替え」で鑑賞。
小さなショッピング・アーケードで育ったニート気味の主人公が「ヨーロッパに移住したら人生変るかもっ!」と祖父母の母国・ポーランドへの移住を画策。
色んなおじさん・おばさんがいていつも同じ顔を何年も見続けて、国も不安定なアルゼンチンとなると、出て行けば自分もモノになるかなーなんて夢を見るだろうな。
そんな甘えんぼクンがこれまでの自分を支えてきたもの・育んでくれたものの存在にジワジワと気がついていく課程がジンワリと描かれています。
日本人には「移住」「国籍変更」ということは、あまり縁がないけれど
親戚や知り合いのおばちゃん・おじちゃんが年取ったり・亡くなったりすると、自分自身の過去の何%かをふっと失ったような気持ちになる。
「そこにいるのが当たり前の人」なんていなくて「そこにいてくれた人」だったんだ・・ということに気づかされる。
自分の今はこの人たちに支えられ・一緒に作り上げてきたものなんだ・・と。
自分発見の物語。
登場人物がみんな、いい人で好きだな~この映画。