3.《ネタバレ》 以心伝心ということわざがあるけど、私はこのことわざが嫌いです。
自分が考えてる気持ちは、何らかの形に変換して相手に表現しないと伝わらないと思っています。
自分がどう思ってるかなんて、正直自分でさえもちゃんと把握するのが難しいのに、それを相手の力量に委ねるのは他力本願の極み。誤解の素です。日常でも、「ここ笑うところだからさぁ~」って言って笑えよって催促する人、あれも大嫌い。感情くらい自分の好きにさせてよっていう。そこが日本人は「個性が無い、YESマンばかりだ」とか言われる原因でしょう。慶太の夢実現を思って自爆テロ発言をする、さやか。客観的には(映画的には)かっこいい粋な計らいだけど、現実ではそれやっちゃダメです。かっこよくも何とも無いです。でもその後もお互いを想う気持ちの強さ、ここはとても素敵。ロマンチック。
慶太はスペインの街並みが良く似合ってました。でも頼りなさげに見えるのは、見た目の問題?それとも演技力の問題?でしょうか。松下奈緒はキャラにバッチリはまっていました。ベタな展開だったけど、逆に見ててホッと安心しました。いいじゃんベタでも。ベタで何が悪い。
泣けるシーン多数、基本前向き。自爆テロさえ真似しなければ、無害な映画です。