1.《ネタバレ》 あぁ、ガイ・リッチーが帰ってきた。『リボルバー』の時はホントに末期だと思ったけれど、帰ってきた。良かった、ホントに。さすがに傑作『ロック、ストック~』『スナッチ』には及ばないものの、この軽妙さはやっぱり心地いい。俳優陣も良し。ジェラルド・バトラーは顔も体格も良くて、尚且つ笑わせてくれる全くもって恨めしい、いや素晴らしい俳優さんですな。最近おいしい助演の役をもらいまくってるマーク・ストロングもまたまたカッコイイ。
ただ、面白いからこそ、良くなってきたからこそ言いたいことも少々有り。これはほとんど好みの問題なのかもしれないが、もう少し各キャラのネジが外れていてほうが良かったな。ワンツーとアーチーはかっこいいからあのままでいいけれど、ユーリとロックスターのジョニー、彼を連れ戻そうとするクラブマネージャー二人がちょっと薄かったか。ジェレミー・ピヴェンはもっといじってあげた方が味が出たはず。
あとロンドンの犯罪群像劇&ナレーションという語り口。これをガイ・リッチーがやったら面白くなるに決まってるんだけれども、やっぱり前2作品と同じというのは気になる。
でもまあこれはこれで復活作として十分良し。新たな語り口は次回作の『シャーロック・ホームズ』に期待しましょう。頑張れガイ・リッチー!