6.《ネタバレ》 ちょこちょこと展開が強引だったり、ベタだったりもするんだけど、エイミーとエミリー、二人の女優が姉妹の空気感を出すのがとても上手くって好感が持てました。きょうだいってね 近すぎても煩わしいし、けど血を分けてるぶん、やっぱり気がかりで。私は強い、と自らに言い聞かせて奮闘するお姉ちゃんとやっちまった系になってしまう妹。彼女らを見守るちととんまなじいちゃんに、ワークショップの片腕店長ら脇もなかなかの存在感。冒頭の「パイの注文は無かったわ」の台詞があんな風に効いてくるとは思わなかった。もらい泣きです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-20 17:33:33) |
5.もっともっとポテンシャルのあった作品だったと思う。ネタや展開のわりにストーリーやキャラの掘り下げが弱いため荒さが目立ち大雑把な作りになってしまった。それでもこの点をつけるのは、このスタッフが持つ独特の空気感が好きで心地良いから。今回はあと一歩の出来だったが、また新作を見てみたいと思わせる。 |
4.丁寧とは言い難い出来ではあるが、思うようにならない人生を、汚れ仕事をしつつも地道に歩む人を描くこういった作品はとても好きなジャンル。エイミー・アダムスは某ディズニー映画では若作り空回り的な痛さがやや鼻についたが、こういう役どころだと素直にその不器用さを応援したくなってくる不思議。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-30 23:11:47) |
3.《ネタバレ》 本来姉が主人公なのでしょうが、ノラの方がいいキャラをしてますね。ただ、自分の責任で借金ができたんだから、旅に出ないで働けよ~と思いますが。過去に囚われてしまった姉妹が、清掃業を始めるというのがいいです。あったことの痕跡をすべて消してしまうことに対する疑問。過去へのこだわり。ローズはなんとか乗り越えることができたようですが、さて妹は? 登場人物の「その後」が気になる作品でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-24 19:43:48) (良:1票) |
2.現場清掃という仕事は特殊だが、ちょっと貧乏な割と普通の人々が普通にがんばる普通の物語。無駄な盛り上げもなく控え目な演出ではありますが、重すぎず軽すぎない空気観が気持ちよく、サラっと見れました。 この気持ちの良い普通さは平凡というわけではない、良い普通さだと思います。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-09 11:22:44) |
1.《ネタバレ》 どんなコメディかと思えば『おくりびと』アメリカ版みたいな内容で。あれほどには良く出来た(出来すぎな)調和はしていないのですが。だからこそ、苦味が心に残るところもあって。幼い頃に母を亡くした姉妹が、仕事を通して死というもの、そこから生というものを見つめてゆく姿は、荒れた生活描写とは逆にピュアで、ああ、クリーニングに浄化をかけているのだなぁ、なんて考えたりして。失われた者と失われた物、失われた時間に対して、どう折り合いを付けて先に進んでゆくのか、全く別の性格を持つように思えながら、実はそっくりで、ただ立場が違うがゆえに対立する姉妹の対比が切なくも胸に染みてきます。終始描かれる、物に対する執着が彼女達の人生を象徴していて、それは獲得と喪失と妥協の繰り返し。マイナスばかりの人生でも、命あるうちはどうであれ先が存在することだけは確かなのですね。弱点としては母の死が自殺によるものである以上、姉妹には父親に対する何らかの思いが存在しているハズなのですが、そこには全く触れてなかったところですか。あえてそこに思いを見出せるとすれば諦めくらいで。ともあれ、姉妹の二人の好演が目立つ作品でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-08-03 16:57:32) (良:1票) |