1.《ネタバレ》 オフビートな演出の中に隠されてはいるものの、描かれている閉塞感漂う社会に対する怒り、失望そして反体制的な行動はまさにアメリカン・ニューシネマと相通ずるものを感じましたね。まあ、主人公が老人ということもあり、ニューシネマのように破滅的で無軌道な方向に進むことなく行動がかなり紳士的で計算されているのがこの作品の肝ではあるのですが・・・・。
「俺たちに明日はない」「バニシングポイント」「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」といった作品のオマージュ(?)も満載ですし、物語の締めくくりも中々巧みで面白い映画でした。