1.《ネタバレ》 「ガールフレンド・エクスペリエンス」のDVDと一緒に収録されていた本作。個人的には、「ガール~」なんかよりこちらのほうが遥かに面白かったですね。予告編を見た時はは、流れ作業で作られる赤ちゃんドールを見てソダーバーグのいつものへそまがりな実験映画の一端なのかと思ってましたが、実際に鑑賞してみたらへそまがりなところなど一切なく、実に真っ当な撮り方をしていました。登場人物が皆、抑揚の効いた演技でボソボソっと喋るし、どこにでもいそうな人たちで凄くリアリティが出てる。彼らの等身大の話を聞いてると、いつの間にかあの3人に感情移入してしまう。まるで自分の知り合いみたいに思えてくる。だからこそ、あの殺人事件にはショックを覚える。まるで自分の近所で起こった出来事のように感じてしまう。わずか74分の小作品なのに、これだけ印象深いものをこしらえてしまうソダーバーグの才能に敬意を表したい。