1.《ネタバレ》 ホラーというよりサスペンス。
そして甘美なカタルシスを得られる復讐もの。
まあつっこみどころはいろいろあります。
山奥、すっぱだかで川に転落。1ヶ月もどーやって生き延びたのか。衣類はどーやって調達したのか。細かい説明は一切無し。ある意味気持ちが良いほど開き直っています。そもそもこんな山奥女一人で宿泊先に鍵もかけないってどーゆー防犯意識なんでしょう。
で、見所はやはり後半。
過激な映像ばかりに目がいきがちですが、台詞の応酬が結構面白い。
主人公が男達から言われた暴言の数々をそっくりそのまま引用するのが爽快。
『もうやめてくれ』と懇願されたら『私もそう言ったわ』と冷たく言い放つ。
『娘に罪はないだろう』と言われたら『私もよ』と言い返す。
主人公の言い分はすべて正論。男達に言い逃れる術はなし。そして振り下ろされる正義の鉄槌。
ちょっともったいなかったのは、男達が互いの末路を見届けられなかったこと。
拷問を受け、苦しみながら死んでいく仲間を見て、次は自分の番かと恐れおののく。自分がやってしまったことを心の底から後悔する男たちが涙を流しながら命乞いをするシーンでもあれば、より良かったかもしれないです。
結構厳しめの評価がつけられているようですが、これはリメイクものの運命。
私はオリジナル版が未見なので、純粋にこの映画単体で楽しむことができました。