10.《ネタバレ》 珍しく冒頭からコロンボが登場したかと思えば、交通事故でのムチ打ちで笑わせてくれる。
サスペンスの面では、ケイの犯行手口に穴が多いのが気になる。
技師が倉庫に行くのはフィルムチェンジを済ませてからのほうが自然だし、ケイが映写室と犯行現場を行き来する途中で誰かに目撃されるリスクも高い。
エレベーターの天井裏に隠した銃の処分も後手に回っていて、犯人としては稚拙な面が目につく。
それでも動機やキャラ設定がわかりやすく上手に描かれているので、ストーリーには入っていきやすい。
映画のパンチは今まで気が付かなかったことなので興味深かった。
社長の逆鱗に触れてクビになった直後に、しつこいコロンボに追いかけられたらたまらないだろうな。
遊園地の騒がしいBGMがイライラ感を増幅して、自業自得とはいえちょっと犯人に同情したくなる。
コロンボにトドメを刺されてもドラマのように肩の荷がおりるわけではなく、負けずに闘って生き残ることを宣言する姿が印象的。