1.《ネタバレ》 期待せずに見たのですが、
これは思わぬ掘り出し物でしたね~。
ミミズとかネズミとかゴキブリとか
死骸なんかが出てくるので、そういうのが
苦手な人は駄目かもしれないけど、どれも
適度な気持ち悪さが出てて効果的だったと思います。
この作品の良いところは、あくまでも
現実の範疇におさめている点。いや勿論、
皮膚を傷つけるとすぐに傷口が治るってのは
SFなんだけど、でもそのSFの範囲内できっちり
収めてるからリアリティのある恐怖になってる。
人間を食べちゃうなんてのは、他の映画だとゾンビ化して
描かれちゃうことが多いけど、この作品は全てが
「副作用」の産物として描かれているからね。
おかしくなった被験者は、そのままヤク中の
比喩だととらえることが出来る。
傷がすぐに治る夢の技術を扱っていたのに、
そのせいで銃弾を取り出せず
絶命してしまうという皮肉な展開も秀逸。
見せ方も巧いし、他の数多の数ある
B級サスペンス映画群の中では
頭一つ抜きん出た秀作です。