1.「かいけつゾロリ」はここから。(ゾロリがキツネなのは、ゾロってキツネのことだから) ダグラス・フェアバンクスのは未見なので、自分の見た一番古株のゾロ。 主演のタイロン・パワーもまだ若くスリムな美男俳優、そのせいかゾロになってる時間が短く、軟弱男を装う里帰りの剣士ディエゴ・ヴェガ(レースのハンカチが小道具)が出ずっぱり。 それだけ美男ぶりを見せる映画ってコトなのでしょうけど、ゾロ映画としては少し物足りなく、最後のエステバン大尉(ベイジル・ラスボーン)との一騎打ちまで素ときては。 殺陣そのものは躍動感と迫力あるもので、黒装束のゾロが少ない分おなじみZマークをあちこちに刻んで存在感をアピールしてますが。 それとゾロが馬ごと橋から川に飛び込むスタントがなかなかスゴイものの馬がかわいそう? ヒロインのロリータ(リンダ・バーネル)との美男美女ダンスはウットリさせ、でぶっちょフェリペ神父は熱血正義漢。 ゾロの舞台はスペインでなく旧スペイン領カリフォルニアなので、ロサンゼルス(LOS ANGELESはスペイン語の天使)の名もとびだすけれど、なんだかんだいってもキビキビとして楽しい娯楽活劇。