39.《ネタバレ》 “Argo”実際にあった架空のSF映画のタイトル。モトはギリシャ神話の巨大船だそうです。 ベン・アフレックと言うと、なんかアイドル俳優みたいなイメージがあります。パールハーバーやアルマゲドンの影響かな?そんな彼が実際にあった事件映画の監督をやってることに、正直違和感を感じたものでした。 『架空のSF映画をでっち上げて、イランに閉じ込められてる外交官を脱出させる』なんて、映画以上に映画っぽい事を、CIAが大真面目に実行したことが非常に興味深い。 怖さの演出は控えめです。路上で囲まれて撃たれる人の1シーンと、クレーンで吊るされる死体のシーンがあるくらい。それでも『捕まったら残酷に処刑される』緊張感はきちんと伝わってきました。 911テロ以降、私たちに焼き付いている“中東=命の価値が違う国だから怖い”ってイメージからでしょうかね?印象操作? 恐怖演出は控えめながら、バザールのロケハン。デモ隊との遭遇、写真を撮ったことから始まる揉め事など、バレたら即殺される、生きた心地のしない緊張感はきちんと感じられました。 クライマックスの空港脱出も、アメリカとイランにまたがってのハラハラ具合は、まさに映画の醍醐味。ここに来て予想外な人物の活躍もスカッとさせてくれました。視聴2回目の今回、大統領史上かなり地味なジミー・カーターが、作戦承認を即決したところが良かった。またこの救出作戦を、自分の人気取りに使わなかったことも好感度UP。 最後の飛行機とパトカーのチェイスは、やっぱり映画的演出だそう。でもそこを映画的に脚色するなら、脱出の前の晩に外交官たちが酒宴を開いてるシーンは削っても良かったかな。 せっかくトニーが入国するとき、イラン領空で乗客のアルコールを回収するシーンを入れたんだから、脱出で領空を出てから、やっと久しぶりの酒呑んでみんなでイェアーー!!じゃないでしょうか?映画的には。 でもこの事件において、外交官6人はもちろん、人質となった52人全員が解放、死者もゼロだったことは、当時のイランとは、まだ話の通じる関係だったんだなって、思えました。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 7点(2024-01-20 18:12:56) |
38.《ネタバレ》 映画を作るとという壮大な偽装工作までして人質の脱出を図るという展開は非常に面白かった。 そんなドラマみたいな話が実際にあったというのだから驚きだ。 ただ、物語の後半、脱出の当日になってからは、ごく平凡な「スリリングな演出」に終始し、また、いかにも作り話的な展開ですこし興ざめした。 いくら何でも、作戦の前日に中止命令が出たり、事務所の電話にギリギリ応答できたり、ちょうど脱出のその日に敵にメンバーの素性がバレて、あまつさえ、飛行機の離陸の瞬間ギリギリまで追いかけられるなんて、ちょっとあまりにリアリティ無視でエンタメに走りすぎである(実際、その当たりは当然全て事実と異なる)。 映画として成立させるには仕方なかったとは思うけれど、あそこまでされてしまうと、「実際にあった出来事」から「フィクションのアクション映画」に引き戻されてしまった。 まあ、十分に面白い映画であった。ただ、そこまで突き抜けた魅力があるわけでもない。アカデミー賞を取ったのは、一にも二にも、愛国的な映画だったからであろう。 【椎名みかん】さん [インターネット(吹替)] 7点(2023-07-31 02:03:54) |
37.《ネタバレ》 脚色が多いにあると思いますが(特に空港のシーン)緊迫感の演出が凄いと思いました。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-01 21:44:01) |
36.《ネタバレ》 最近、悪魔やゾンビみたいな映画ばかりみていたので、久しぶりに良い映画をみたなって気持ちです。 実話に基づくということで、一層緊迫感もってみることができました。たいくつな時間なく過ごせました。無事に脱出おめでとう。 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-11 12:15:52) |
35.ポリティカルな内容だが、エンターテイメントの要素が強い。面白いが、後に余韻が残ったという感じはなかった。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-12-30 18:18:14) |
34.《ネタバレ》 ポリティカル・サスペンスとハリウッド・ショービジネスのユニークな化学反応。『最後の猿の惑星』から作戦の着想を得たのが可笑しい。繋ぎ合わされていく写真の断片、言葉の分からない海外の恐さが脱出劇の空気を引き締める。ハリウッドの凸凹コンビによる掛け合い、航空機のアナウンスによる粋な演出がいい。地味だけど、欠点らしい欠点のないエンターテイメントの王道を突っ切っていると言える。ディレクターズ・カット版では、疎遠になった家族とのドラマを描いており、スピーディーさは少し削がれるが深みが出ていると思う。イラン側の扱いが気になるものの、信仰の名の元に扇動された人がたくさんいたわけで、誰が善く、誰が悪いかは一概に言えない。 |
33.2016.11/14 BS鑑賞。イランのアメリカ大使館人質事件は記憶にあるが裏にこんな事情があったとは知らなかった。なかなか見応えがありドキドキさせられた。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-02 16:52:39) |
32.派手さは無いけど、凄い緊張感がヒシヒシと伝わってきた。実話を元にしているということで、リアリティが半端ない。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-06 01:32:59) |
31.話としては地味な救出劇で、実話だから仕方ないとしてもこれでも脚色は結構あるようで。派手なドンパチがあるわけでもなく、何か感動があるわけでもなく(命令に逆らって救出しちゃう所はヒーローモノ的要素はありますが)、それが返って静かな緊張感の持続に繋がったような。役者陣もヘタではないが、皆地味で存在感もないところも作戦に焦点を当てるにはシンプルで逆によかったのかな。ベンはミスキャストだとは思うが。他方、人質の苦悩の描写がもうちょっとあってもよかったのではないのかと思ったり。 |
30.《ネタバレ》 実話ベースという事で、珍作戦なれど007やMIPとは違う現実味があった。飛行機がイラン領空を出るまでヒリヒリする緊張感に包まれ、結末にホッとするものの、彼ら6名が残されている同僚の事を案ずるシーンが一度たりともなかったのが減点。 |
|
29.抑えた演出で淡々としているけども、緊張感がたまらない。映画という娯楽があることの素晴らしさを改めて実感した。 【センブリーヌ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-03-08 02:22:59) |
28.《ネタバレ》 ベン・アフレックの演技を見たことがあまりなかったのだが、今作ではその落ち着いた姿勢にプロフェッショナルな要素を感じ、最後の国境を越えたときはこちらまで胸をなでおろす感情を抱けた。 【カジノ愛】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-07 18:26:50) |
27.こんな脱出方法、よく実行したなと本当に思う。イラン国内での混乱振りも非常に緊迫感があって良かった。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-13 22:51:33) |
26.面白かったけれど、何かが足りないような。 置きにいった脚本が原因か? |
25.《ネタバレ》 この映画を観ると、国にいると守られてんだなってつくづく思う。それ思うと、外交官って怖い仕事だと思うよ。この映画を観てて気になったのは、誰かスーパーヒーローがいて、事態を切り開いていくわけではなく、複数の人間が協力して仕事をこなしていく、しかもその仕事というのが、完全に敵視されて国民すべてが襲いかかってくるような国の中からの脱出というもので、これはもう世界は一つなんて呑気なこと言えない状況だなぁってこと。丁度オバマさんがもうアメリカは世界の警察官ではないって言っている時のアカデミー賞受賞だから、あぁアメリカ国民はもう嫌になってんだなぁと思わされた。映画はべンアフレックが監督も兼務してて、照れもあったのか、愚鈍な国家公務員を演じてたけど、大根だけど、逆にどんな状況でも慌てない、冷静なおっさんみたいな演技に思えて、好感感じたよって感じ。史実なんだから、あんなギリギリの脱出劇は、幼いなぁとも思ったけどね。頑張ってるよ、べンアフレック。こんな史実あったんだね。映画好きには嬉しい事実。べンもこれは映画関係者として映画化せねば!なんて力んじゃったんだろうね。分かる、分かる。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-22 06:25:34) |
24.たしかアカデミー賞とったやつ。史実に基づいてるのである程度時代背景わかってたほうがいいよね。見所は前半と後半。ハラハラドキドキ 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-13 00:36:54) |
23.《ネタバレ》 2012年アカデミー作品賞受賞作らしい イランとアメリカの関係とか時代背景とかがよくわからないので、いまひとつ話の展開が理解しにくい ラストの焦燥感はさすがアカデミー受賞作、成功するとわかっていてもハラハラする カナダ大使が家政婦が気がついているみたいだ(アメリカ人に)という話があって通報されるのじゃ無いかとも思ったが、逆に命を張ってアメリカ大使館員をかばうのが印象的、しかもすごい美人 最後は家政婦もイラクへ無事に入国してそちらもホッとした 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-08 02:18:00) |
22.ベン・アフレックは非常に良い作品作りをすると思います。作品としてもスリルがあり最後まで盛り上がります。ちょっと出来過ぎの感はありますが、映画として見れば秀逸なつくりです。これは今年のベストワンだと思います。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-07 21:11:22) (良:1票) |
21.遅れ馳せながらの鑑賞です。もう皆さんに言い尽くされてる感がありますので一言だけ。 少なからずエンターテインメント的脚色は鼻につきますけれど、さりとて実話。ディテールよりも、これだけの史実があったということを後世に残すと言う意味において価値のある作品と思います。当時の事件はリアルタイムで承知はしていたけれども、子どもには本当の意味は理解できるはずもなく、今この作品を通じ、脚色部分を削ぎ落とした真実を少なからず知り得たと言う意味で、事件当時は理解できなかった者として価値のある作品。もちろん、奇想天外な作戦の存在を知ったことも収穫。 ちなみに、どの作品でも口呼吸が気になる俳優としてのベン・アフレックだけれど、この作品の髭面・無表情はリアルで好感。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-17 11:11:24) |
20.《ネタバレ》 何と言っても「事実に基づいて作られている」ということが、この映画の緊迫感にリアリティを与えていると思います。多少の脚色はあるにしても、イラン革命の雰囲気や当時のアメリカ社会の状況、危機に対する国家の中の人間臭いドラマ等々非常に興味深かったです。イランの人々の描き方については、完全に上から目線で、アメリカという国が持つ世界観を見せてくれていますね(狙ってるのかどうかは知りませんが)。 「アルゴ作戦」自体が荒唐無稽で粗く、フィクションであればおそらくコメディタッチで処理するしかないような代物なので、なぜこの作品が成功したのかという裏側を想像するのも一つの楽しみかもしれません(アメリカが大統領選挙の最中であったことだったり、後にイラン・コントラ事件が発覚するなど、いろいろ想像のネタはあります)。 映画の作りも、まるで70年代後半から80年代前半の雰囲気に満ち溢れていて、まるで当時の作品を観ているかのような気になりました。 終盤の展開は当時の解放に対する熱狂とその裏側が描かれていて、「我々が真実だと思っていることは、実は作られた真実なのかもしれない」とちょっと考えさせられましたね。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-02 07:46:43) |