1.《ネタバレ》 渥美清主演の喜劇。
渥美さんといえば「男はつらいよ」の寅さんの印象が
強いので、おっぱいが出たり人殺ししようとしたりする
映画に出ていたんだということが新鮮でした。
1968年の作品ということで、内容が凄く時代を
感じさせるわけで、それもまた新鮮で面白かったです。
ストリッパーのメリーは毎日ビフテキを食い、
裏舞台を支える三人組はいつもひもじい飯を食う。
「アメリカと日本じゃ生活のレベルが違うんだから
仕方ないだろ」なんて言ってたり。
そしてまた、外国人自体が物珍しい時代でも
あったんだろうなというのがわかる。
どこかの炭坑でのショーなんて、男たちは
もはや野獣と化してメリーに襲いかかろうとする。
なるほど。今と違い、この時代はエロ自体が
充実していなかったのだろう。
欲望こそが、人をエネルギッシュにさせる。
ちゃんと笑わせてくれる内容だし、
この三人組の友情が目に楽しい。
喧嘩したり、よからぬことを企んだりしつつも、
最後には3人とも丸く収まってる。実に微笑ましい。
見終わった後には爽やかな満足感が漂う。